オーストラリア保険大手QBEインシュアランス・グループのホートン最高経営責任者(CEO)が13日、インタビューに応じ、企業などを対象としたサイバー攻撃のリスクが「ここ20年で劇的に変容している」との見方を示した。「一企業が単独で防止するのは難しい」とも指摘し、攻撃による被害を補償する「サイバー保険」の重要性を強調した。
 QBEは1886年に設立され、世界26カ国に拠点を持つ。日本では大規模な事故や災害の発生時に、保険会社の保険金支払いを一部引き受ける「再保険」を展開している。
 ホートン氏は、サイバー攻撃による被害はデータ消失などにとどまらず、事業運営の障害になるまでに拡大していると指摘。QBEも「世界中でサイバーリスクの引き受けを行い、サイバー事業を拡大してきた」と明かした。 
〔写真説明〕インタビューに応じるQBEインシュアランス・グループのホートン最高経営責任者(CEO)=13日午前、東京都千代田区

(ニュース提供元:時事通信社)