【パリ時事】スペイン鉄道事故調査委員会は23日、南部アダムスで18日に起きた高速列車同士の衝突に関する初期調査報告書を公表し、現場の線路は事故前に破断しており、これが車両の脱線を招いたとの見方を示した。破損原因は不明で、調査委はレールを詳しく調べて解明を進める。
 事故では民間高速鉄道「イリョ」の列車(8両編成)の6~8両目が直線区間で脱線し、隣の線路に進入。時速約200キロで対向してきた国鉄の列車(4両編成)が衝突し、先頭2両が大破した。これまでに45人の死亡が確認されている。
 調査委は、事故直前に現場を運行した3本の列車の車輪に、線路の破断部分に接触したとみられる痕を発見。また、レールの一部は事故後に倒れていたことから、破断が生じた付近のレールが私鉄列車の通過時に傾き、脱線が起きた可能性があるとしている。 

(ニュース提供元:時事通信社)