2019/01/17
防災・危機管理ニュース

NTT東日本は16日、東京都調布市のNTT中央研修センタで「現場力向上フォーラム」を実施した。同社の29支店とNTT西日本の代表1チームによる光回線の災害復旧の技能競技会のほか、2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けたネットワーク整備の展示などが行われた。
技能競技会では2人1組による30チームが参加。台風により光回線のケーブルが破損し、電話やインターネットに不具合が出たという設定で実施された。1人がケーブルを、もう1人が建物の設備を修理し、ルーターの再設定も行う復旧作業を競った。今回は初めて事前に課題を公表し、工夫を行わせたという。
また展示では五輪に向けたネットワーク整備について説明。放送ネットワークの構築のため、首都圏の競技会場や東京都江東区の東京ビッグサイトに置かれるメディアセンターを網羅する約550kmの光ケーブルの敷設を行うことを説明。メディア向けにはデータ転送のためのVPNの提供も行う。
ほかに通信設備のあるビルに無線のBluetoothを用いたセンサーを用い、水没などがあった際のアラームなどIoT(モノのインターネット)によるモニタリングも展示。水没があれば無線が弱まることから異常を検知。温度や湿度のモニタリングもできる。NTT東日本では3月末までに50のビルで設置する計画。また、AI(人工知能)による電話の故障受付(電話番号113)での対応を行う。申告内容を聞き、AIが相談内容を判断し応対する。3月から試験的に導入し、夜間の自動応答に使う。
(了)
リスク対策.com:斯波 祐介
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/10/14
-
走行データの活用で社用車をより安全に効率よく
スマートドライブは、自動車のセンサーやカメラのデータを収集・分析するオープンなプラットフォームを提供。移動の効率と安全の向上に資するサービスとして導入実績を伸ばしています。目指すのは移動の「負」がなくなる社会。代表取締役の北川烈氏に、事業概要と今後の展開を聞きました。
2025/10/14
-
-
-
-
トヨタ流「災害対応の要諦」いつ、どこに、どのくらいの量を届ける―原単位の考え方が災害時に求められる
被災地での初動支援や現場での調整、そして事業継続――。トヨタ自動車シニアフェローの朝倉正司氏は、1995年の阪神・淡路大震災から、2007年の新潟県中越沖地震、2011年のタイ洪水、2016年熊本地震、2024年能登半島地震など、国内外の数々の災害現場において、その復旧活動を牽引してきた。常に心掛けてきたのはどのようなことか、課題になったことは何か、来る大規模な災害にどう備えればいいのか、朝倉氏に聞いた。
2025/10/13
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/10/05
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方