2019/04/16
本気で実践する災害食

訓練に参加したのは、全校生徒344人、学校関係(先生とPTA役員)34人、保護者と地域住民424人、ふれあいまちづくり協議会・防災コニュニティ役員20人、区役所5人、中学生のボランティア23人の計850人です。小学校の校庭、体育館、各教室をフル活用しました。すべての人が同じ災害食を1人1食分、自分で作って食べました。
食べた後の感想を書いてもらいました。次のような成果が得られました。
○自分で作ることができて自信がついた。自助の大切さと備蓄の必要性を学びました。
○野菜ジュースでアルファ化米を戻したので、健康的なことや応用する楽しさを味わいました。
○児童と地域、保護者が一丸となって自分の役割を果たし、本気で災害に立ち向かうことができました。これで災害を迎え撃つ心構えができ、町の安全と安心が期待できそうです。
児童は一連の訓練に興味を示し、熱心に取り組みました。約95%が「ためになった」と評価し、次回の訓練を楽しみにしているという。みんな熱心でした。「あなた作る人、わたし食べる人」という図式はなく、リンカーンの名言に逆らう人は誰もいませんでした。
熱心党の神戸市須磨消防署 消防防災課板宿出張所 岡井健策氏、山平祐寿氏からは多くの連携と資料をいただき、感謝申し上げます。
(了)
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