前回は、人間資本が失われることの影響について書きました。人間資本がシンボル資本を兼ねている時は、法律や公的な取り決めに沿って復旧手順が進んでいくため、影響が大きくなる、ということでした。
これまで、経済資本、組織資本、人間資本、シンボル資本、とそれぞれ見てきましたので、社会関係資本に焦点をあてたいと思います。といっても、これまでの記事の中で、復旧プロセスにおける社会関係資本の働きについて触れてきています。今回は、福島県双葉町の事例をもとに、改めて社会関係資本について見ていきます。

キャピタルの種類と定義*

双葉町には、東京電力福島第一原子力発電所の5号機と6号機があります。同発電所の1号機から4号機は南に隣接する大熊町にあり、双葉町からはおよそ2キロメートルの距離です。

2011年3月11日、双葉町の情報部門職員は、開会中の町議会の告示を外すため庁舎の外に出て、庁内に戻った瞬間に大きな揺れに襲われました。すぐにサーバー室に確認に向かいました。目視による大きな被害は確認されなかったため、システムのシャットダウンは行わず(庁内は停電しませんでした)、後で詳細の確認をするつもりでサーバー室を後にしました。

双葉町が行政機能を移転した旧埼玉県立騎西高校(写真:2012年1月12日撮影)
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