2016/05/17
ニュープロダクツ
京セラコミュニケーションシステム株式会社(本社:京都府京都市)は、災害時の通信確保やイベントでの来場者サービスに活用できる小型・軽量な可搬型Wi-Fiステーションを5月16日から提供開始した。
可搬型Wi-Fiステーションは、商用電源がない場所でもWi-Fiスポットを簡単に構築できるコンパクトなシステム。無線LAN アクセスポイント、PoEスイッチ、バッテリーなどの機材を持ち運び可能なケースに収容でき、組み立ても簡単だ。
災害時の避難所や花火大会などイベント会場で、Wi-Fiスポットを提供できる。AC100V出力を備えているため、災害時には非常用電源、平時は無停電電源装置(UPS)としても使える。防水防塵性能に優れた屋外タイプと、より小型・軽量化された屋内タイプの2タイプがある。
価格は、屋外タイプが70万円、屋内タイプが35万円(ともに税抜き)。同社は今後、このシステムを地方自治体やイベント運営会社に展開し、初年度1億円の売上を目指す。
■可搬型Wi-Fiステーション(屋外タイプ)
【特徴】
・Wi-Fiスポットの構築に必要な機器を持ち運び可能なケースに収容し、組み立ても簡単。
・商用電源が無い場所でも12時間利用可能で(屋外タイプ)、
オプションの拡張バッテリー、太陽光発電により 稼働時間を延長することができる。
・AC100V出力を備えており、災害時にはスマートフォンなどを
充電する非常用電源として利用できる。
【利用シーン】
・通信手段がない緊急避難所でのWi-Fiスポットの提供
災害発生時には緊急避難所へ持ち込み、臨時のWi-Fiスポットを提供
・集客イベントでのWi-Fiスポットの提供
花火大会、コンサート、運動会などの集客イベントでWi-Fiスポットを
提供することで、来場者へのサービス向上
■可搬型Wi-Fiステーション概要
| 名称 | 可搬型Wi-Fiステーション(屋外/屋内タイプ) |
| 提供開始日 |
屋外タイプ/2016年5月16日 屋内タイプ/2016年6月15日 |
| 価格 |
屋外タイプ/¥700,000(税抜) [基本構成] |
| その他 |
ご要望に応じて以下をオプション提供します。 ・バックホール回線(モバイルルータなど) ・太陽光パネル ・拡張バッテリー |
| 販売目標 | 1億円(初年度) |
| 詳細情報 | URL: http://www.kccs.co.jp/eng/wireless-wifi_station/ |
■主な仕様【屋外タイプ】
<ケース>
寸法:581(L)×464(W)×298(H)mm 突起物を除く
重量:30.5kg 無線機器を除く
その他:・保護等級:IP65相当
・キャスター付(プルハンドルは2段階調整)
・無線LAN APなどを収納
・LANポート:2個(PoE用とDATA用)
・電源端子:3個(AC入力・出力用/PV用)
・充電端子:1個(拡張バッテリー用)
<Wi-Fi>
通信規格:IEEE802.11a/b/g/n/ac
通信帯域:2.4GHz/5GHz(同時デュアルバンド)
通信速度(理論値):2.4GHz(11b/g/n)300Mbps
5GHz (11a/n/ac)867Mbps
<電源部>
種別:鉛蓄電池
バッテリー容量/稼働時間:40Ah 12時間
(Wi-Fi AP、PoEスイッチ、モバイルルータを駆動した場合)
DC入力(充電):12V(防水コネクタ)
AC入出力:100V(防水コネクタ)
<ポール>
組立全長:最大4.5m(4段)最小1.36m
パイプ径:22~34φ(固定/移動スリーブ31φ)
組立方法:伸縮組立
■主な仕様【屋内タイプ】
<ケース>
寸法:425(L)×340(W)×171(H)mm 突起物を除く
重量:11.5kg 無線機器を除く
その他:・本装置を介して無線LAN APと上位回線機器を接続。
・LANポート:1個(DATA用)
・電源端子:2個(AC入力・出力用)
・充電端子:1個(拡張バッテリー用)
<Wi-Fi>
通信規格:IEEE802.11a/b/g/n
通信帯域:2.4GHz/5GHz(同時デュアルバンド)
通信速度(理論値):2.4GHz(11b/g/n)300Mbps
5GHz (11a/n) 300Mbps
<電源部>
種別:鉛蓄電池
バッテリー容量/稼働時間:12Ah 6時間
(Wi-Fi AP、PoEスイッチ、モバイルルータを駆動した場合)
DC入力(充電):12V
AC入出力:100V
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