2019/05/09
防災・危機管理ニュース
ハリケーン・ハービーの現地調査報告会
2017年に米国テキサス州に上陸し、100人以上の犠牲者を出したハリケーン「ハービー」の現地調査報告会が5月8日、関西大学東京センター(東京都千代田区)で開催され、企業の防災担当者や防災専門家ら200人近くが参加した。主催は、国土交通省、内閣府、 関西大学社会安全学部で、国際危機管理学会(TIEMS)日本支部が共催した。
ハービーは2017年にメキシコ湾で発生したカテゴリー4のハリケーンで、同年8月25日に米国テキサス州に上陸し、沿岸部で 降り始めから1200ミリを上回る大雨をもたらすなど米本土最大の勢力となり、全米4位の人口を有するヒューストン市では、死者107人、避難者が約4.3万人に上るなど甚大な被害が発生した。被害総額は約1900億ドル(約21兆円)で2005年のハリケーン「カトリーナ」の約 1250億ドルを上回る。一方で、テキサス州では、過去の災害教訓を生かし堤防の整備や避難体制の整備などを進め、こうした防災・減災の取り組みが壊滅的な被害を防いだとも言われている。昨年2018年、国交省や内閣府が中心となり、防災研究者とともに調査団を結成し、3月と5月の2回に分け、現地調査を実施した。今回の報告会では、現地調査に当たった10人の専門家から、都市型水害に対する課題や、ハリケーン・ハービーの対応から日本が教訓とすべき点などが報告された。
報告会では、冒頭、国交省水管理国土保全局河川計画課国際室長の松木洋忠氏が被災地であるヒューストンの成り立ちや調査活動の概要について説明し、続いて、調査団長を務めた関西大学社会安全研究センター長/特別任命教授の河田惠昭氏が「教訓から学ぶ~River ControlからRiver Managementへ」と題して発表した。
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
顧客の安全と安心をAIと人のアシスタンスサービスで追求
JTBグローバルアシスタンス(東京都千代田区)は、渡航先でのけがや荷物の紛失、言語の壁など、海外旅行に関わるトラブルを包括的にサポートしてきた。昨今では地政学リスクの高まりに応じ、自社の危機管理ソリューションを生かした出張者や駐在員の安全確保にも注力している。創業35年を機に、AIと人間、それぞれの長所を組み合わせたハイブリッド型サービスの展開を目指す。混沌(こんとん)とした時代の中、海外旅行に伴うリスクを低下させ、旅行者の安全をどのように確保するのか。鈴木章敬代表取締役社長に話を聞いた。
2026/05/19
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/05/19
-
-
-
-
追跡調査中のハンタウイルス感染症原因ウイルスにはどんな特徴が?
世界保健機関(WHO)が5月4日に大西洋を航行中のクルーズ船で乗客3人が死亡し、ハンタウイルスの感染が疑われると発表した。その後、日本人1人を含む乗員と乗客はスペイン領テネリフェ島で下船。各国で追跡調査が行われている。ハンタウイルスは、いったいどんなウイルスなのか。ハンタウイルスに詳しい北海道大学大学院の苅和宏明特任教授に聞いた。
2026/05/14
-
-
-
-








※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方