ヤフー株式会社(本社:東京都港区)は6月23日、同社のスマートフォンアプリ「myThings」が、同じく同社が提供する災害情報や避難情報をいち早く知らせるサービス「Yahoo!防災速報」と連携を開始したと発表した。
「Yahoo!防災速報」で提供している情報のうち「地震情報」と「津波予報」から連携を開始し、今夏には「熱中症情報」も利用できる予定だ。

「myThings」は、IoT製品やWEBサービスの機能を組み合わせて、単体の製品やサービスではできない新しい使い方をユーザー自身が生み出せるアプリ。
さまざまなIoT製品やWEBサービスと連携していて、「外出する際に玄関を閉めたら、消し忘れた家の電気を消す」「動画共有サイトで好みの動画が公開されたら通知する」など、日常生活を便利にする使い方を提供してきた。

「Yahoo!防災速報」は、「緊急地震速報」「地震情報」「津波予報」「避難情報」などの防災に役立つ情報や、ゲリラ豪雨などの急な雨を予測する「豪雨予測」など生活に役立つ情報を、スマートフォンやPC、従来型携帯電話に数分後に通知するサービス。

東日本大震災が発生してから4 カ月後の2011 年7 月にサービスを開始し、現在は、パソコンや従来型携帯電話で使用できる「メール版」と、スマートフォンで使用できる「アプリ版」を提供し、「メール版」「アプリ版」あわせ700 万人以上のユーザーに使用されている。

今回の連携で、Yahoo!防災速報から「地震情報」「津波予報」が通知されると、myThingsが作動し、「地震情報が通知されたら、部屋の電気やテレビを自動でつける」「津波予報が通知されたら、IoT製品がしゃべってお知らせ」などの使い方ができるようになる。

「myThings」は現在、49種類のIoT製品やWEBサービスと連携。今後も連携する製品やサービスを増やし、ユーザーの利便性向上を目指す。
 

<活用の一例>

・電気やテレビなどの家電製品を操作できるリモコン端末「iRemocon」と組み合わせて、「『地震情報』が通知されたら、部屋の電気やテレビを自動でつける」という使い方が可能になる。夜中に地震が発生した場合でも自動で家の電気とテレビがつき、安全確保と地震に関する情報取得が容易になる。

・地震後の二次災害として、火の元の消し忘れ、暖房器具の転倒、漏電などによる火災の発生が挙げられる。「『地震情報』を感知したら、火災防止のための行動をプッシュ通知で知らせる」という組み合わせを作っておけば、災害時にわざわざ調べることなく、手元にあるスマートフォンで対応すべき行動がすぐにわかる。「『地震情報』を感知したら、必要な行動や情報を家族にメールする」という組み合わせをつくっておけば、あらかじめ家族間で決めておいた行動や避難場所について自動で通知することができる。

・コミュニケーションロボット「BOCCO」やSHARPの製品群「ともだち家電」と組み合わせて、「『津波予報』が通知されたら、『BOCCO』や『ともだち家電』が発話して通知する」という使い方ができる。スマートフォン以外からも「津波予報」を知らせることができるため、利用者やその家族が「津波予報」を知る可能性を高められる。通知する際に避難場所もしゃべるように設定しておけば、どこに避難すれば良いかを伝えることもできる。

※「地震情報」は、地震発生後に気象庁から発信される地震情報を元に、「津波予報」は、気象庁から発令された津波警報・注意報を元に、組み合わせが実行される。

※「myThings」で設定する内容によってプッシュ通知やIoT製品の操作などに時間がかかる場合がある。

(了)