2016/07/28
ニュープロダクツ

防災用品等を扱う奈良建設株式会社100%子会社の株式会社セットアップ横浜(本社:神奈川県横浜市)が販売する「デレル8」は、地震が起きた時に建物のゆがみでドア枠が変形しても、小さな力でドアを開閉する補助となる商品。2つの金属製ローラーがドア枠とドア扉の接触部分を転がり、接触抵抗を和らげている。
開ける時だけでなく閉める時の補助機能も備えていて、一度開けてもまた開け閉めできることも特長。避難経路のドアや防災用品・備蓄品の倉庫ドアなどの災害時に必要な場所の他、古い建物でドアの開け閉めがしにくくなった箇所にも有効だ。
一般にドアを開ける場合、成人男子で100 ~ 120 kg、成人女子で60 ~ 80kgの力が出せると言われているが、一般のドアの場合、地震によるドア枠のひずみが10mm前後になるとドアを開けるのに必要な力は100kgを超え、一般の女性や子供の力では開けられなくなる。さらにひずみが13mmになると200kg以上の力が必要になり、一般成人男性でもなお開けられなくなる。デレル8を取り付けたドアは20mmのひずみが生じても約35kgの力で開けられることがJIS規定のテストで実証済みだ。
マンションドアのような片開きスチール扉なら、ほとんどのドアに取り付けることができる。ドアを挟んで両側からビスで取り付けるので、落下の心配もなく安全だ。価格は4万円、工事費は2万8400円~、工事時間は40 ~ 50分ほど。既存のドアに後付けするので、ドアを交換した場合でも、外してそのまま再利用することができる。
(了)
ニュープロダクツの他の記事
おすすめ記事
-
-
サプライチェーンのBCP対策~先行モデルをサプライヤーにも展開~
ナブテスコ株式会社BCP総括事務局で、全社のBCPを推進する木村康弘氏に、現場に立脚したBCPの推進活動とBCP支援活動の現状について、これまでに取り組んできたこと、現在取り組んでいること、そして今後取り組むべき新たな課題を紹介していただきました。2022年8月9日開催。
2022/08/17
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2022/08/16
-
-
-
-
-
-
-
収入にゆとりのある世帯ほど防災が進む
リスク対策.comは、会社に勤務する従業員が家庭でどの程度防災に取り組んでいるかを把握するため、インターネットによるアンケート調査を実施。その結果、世帯収入によって備蓄や転倒防止などの備えとともに、地域防災活動への取り組みにも大きな差があることが分かりました。前回に続き、調査結果を報告します。
2022/08/07
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方