2019/09/06
アウトドア防災ガイド あんどうりすの『防災・減災りす便り』
花子さんより怖いアレ
それでは、「ノロわれた部屋」あんどうりすバージョンからご紹介します。
これを最初に私が紹介したのは、東京消防庁主催のイベントです。毎年定員70名を超える親子の参加がある防災イベントで、今年は夏らしく「ぼうさい縁日」「ぼうさい夏祭り」として開催されました。チラシはこちら。
親子で集まる子どもたちに、わたくし、あんどうりすは、ちょっと声のトーンを落として、静かに話かけます。
りす「今からみなさんに ノロわれた部屋のお話をします」
そうすると、子どもたちは息を飲んだり、中には、ママが気をつかってこどもの耳を塞いだりする反応がかえってきます。急に子どもにトラウマを与えるような話はしてほしくないですよね。「わかる! その親心!」と思いつつ、しれっと話を続けます。
りす「そのノロわれた部屋というのは、トイレです」
と言うと、子どもたち、かわいい反応をしてくれるんです。
子ども「わかったー!花子さん!」
「見たことあるんかい?」って思わずツッコミたくなりますが、世代を越えて語り継がれる花子さんの伝承力ってすごいですよね。防災教育も、もっと花子さんを見習わなくてはと思うくらい!
そこで、私は笑いたくなるのをこらえてゆっくり首を振り、
りす「花子さんではありません」と答えます。
りす「実はここに、ノロわれたトイレの正体が書いてあります」。
と言って、白い紙を見せます。(このときはA4の紙)
りす「何人か前にでてきてもらっていいかな。このペンのボタンを押してライトをあてると正体がわかります」。
さて、ここで勘のいい方はもう気づいたかも。このライトつきペンは、ブラックライトがついたペンです。ブラックライトとは紫外線を出す照明です。ペンとセットになったものを使用しました。
これを見せると子どもたちは、「知ってるー!」「使ったことあるー!」という声があがります。水族館や博物館の入場スタンプに使われていたり、100円ショップでもスパイペンとかマジックペンとして販売されているので、子どもにはメジャーなものです。
集まってもらった子どもたちにブラックライトペンをあててもらうと、真っ白な紙なのに、文字が浮かび上がります。そこには、世にも恐ろしいノロいの物質が書かれているのです。
その物質とは…
りす「ノロウイルス!!!」
子どもたち「キャー」
恐怖ではなく、喜びの? 歓声があがります。そして、この時「ダジャレかい…」というちょっと冷めた目配せを送る保護者と目が合ってしまったりします(笑)。
アウトドア防災ガイド あんどうりすの『防災・減災りす便り』の他の記事
おすすめ記事
-
月刊BCPリーダーズ2025年上半期事例集【永久保存版】
リスク対策.comは「月刊BCPリーダーズダイジェスト2025年上半期事例集」を発行しました。防災・BCP、リスクマネジメントに取り組む12社の事例を紹介しています。危機管理の実践イメージをつかむため、また昨今のリスク対策の動向をつかむための情報源としてお役立てください。
2025/10/24
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/10/21
-
「防災といえば応用地質」。リスクを可視化し災害に強い社会に貢献
地盤調査最大手の応用地質は、創業以来のミッションに位置付けてきた自然災害の軽減に向けてビジネス領域を拡大。保有するデータと専門知見にデジタル技術を組み合わせ、災害リスクを可視化して防災・BCPのあらゆる領域・フェーズをサポートします。天野洋文社長に今後の事業戦略を聞きました。
2025/10/20
-
-
-
走行データの活用で社用車をより安全に効率よく
スマートドライブは、自動車のセンサーやカメラのデータを収集・分析するオープンなプラットフォームを提供。移動の効率と安全の向上に資するサービスとして導入実績を伸ばしています。目指すのは移動の「負」がなくなる社会。代表取締役の北川烈氏に、事業概要と今後の展開を聞きました。
2025/10/14
-
-
-







※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方