確実な防疫対策確立のために

一日も早く豚コレラ撲滅を図り、再び豚コレラ清浄国に戻すための努力が求められます。そのために生産現場で必ず守られねばならない事項は以下の通りです。

養豚場における発生予防対策の重要ポイント

1.人、物、車両によるウイルスの養豚場への侵入防止
原則として、外部の人や車両は養豚場内へ入れない。業務上止むを得ず、場内、特に豚舎へ出入りしなければならないときは、まず入り口で徹底的な人、物、車両の洗浄および消毒を実施させる。 養豚場専用の衣服、靴を入り口の施設などに用意し、そこでそれらの着用を徹底させる。 人、物、車両の出入りを必ず記録する。

2.飼料の衛生管理
養豚場で使用する飼料に肉を含み、または含む可能性がある場合、給餌(きゅうじ)前に70度30分間以上または80度3分間以上の加熱処理することを徹底させ、ウイルスの混入を防止する。

3.養豚場での野生動物対策の確立
飼料保管場所などでのネズミなどの野生動物の排せつ物などの除去を徹底し、ウイルス混入を防止する。養豚場周囲に柵を設け、イノシシなど野生動物の侵入を防ぐ。 豚舎周囲の清掃をこまめに実施し、養豚場内に置かれている設備・備品などの整理・整頓 に心がける。飼育中の豚が何らかの理由により死亡した場合、死亡豚を処理するまでの間、野生動物に荒らされないよう適切に保管する。夜中に養豚場内外に出現するイノシシをはじめとする各種野生動物を確認するために、公的機関に相談の上、カメラなどを設置して、その動静を把握する必要がある。

ウイルスを誤って日本国内に持ち込まないために

1.中国や東南アジアの国々では、口蹄疫、高病原性鳥インフルエンザ、豚コレラ、アフリカ豚コレラなどの恐ろしい動物の伝染病の発生が続いています。日本は、これらの国からの動物及びそれに由来する肉の輸入を、原則として、禁止しています。国外からの観光客などが、違法に、非加熱の豚肉などを持ち込まないように、厳重な検疫の実施がより重要です。

2.畜産関係従事者が、上記疾病の存在が疑われる国々を訪問した際には、家畜を飼育している農場などへの立ち入りは極力避ける必要があります。また、やむを得ず農場などの畜産関連施設へ立ち入ったり、家畜に接触した場合には、病原体が人や物に付着している恐れがあるため、帰国時に空港内の動物検疫カウンターに必ず立ち寄り、その旨申告することが重要です。

(了)