2016/11/04
アウトドア防災ガイド あんどうりすの『防災・減災りす便り』
ダウンジャケット、たくさん服を着こんだ上に着てませんか?
ところで、山ではたくさん空気をためる人気の素材なのに、都会では空気をためずに着られている残念素材があります。
それは、ダウンジャケットです。たくさん服を着込んだ上にダウンを着ている人、いませんかー?
ダウンはみなさんの体温で暖まると羽をふくらませます。その膨らんだ羽が空気をたくさんつかまえて動かない空気という断熱層を作るから暖かくなる素材です。熱源である体温から離してしまうと、せっかくのダウンの性能が発揮できなくなってしまいます。
もちろんファッションでどのように着るのもアリですから、普段は寒くてもどんな格好でもいいのです。でも、イザという時は、もしダウンを持っているなら、水をコントロールしたインナーのすぐ上に着るか、素肌に直接着てしまってください。羽がふくらむので、少ない衣類で効率良く暖がとれます。
体温で温めて羽をふくらませるので、体温が普段から低い人、寝たきりの方にダウンの服や布団を用意してあげても暖かくできません。鳥類は37度くらい平均体温があるということなので、しっかりふっくら羽をふくらませますし、体温が高めの元気な子どもが着ると、力士に変身できる仮装の服みたいにダウンをふくらませることができるのはそのためです(笑)。
布団といえば・・当然、羽布布団は肌の近くに着てくださいね。ダウンの中に毛布なんてありえないです。ダウンである意味がなくなります。どうしても毛布を使いたいならダウンの上に置くべきですが、その時に毛布が軽ければいいのですが、重ければせっかく膨らんだ羽をつぶしてしまって、やっぱり意味がなくなります。
同じことは衣類でもありました。2年前、「インナーダウン」という言葉がでてきました。いよいよ、アウトドアみたいに、みんな、ダウンを効率よく着るように変化してきたのかな!と、喜んだのもつかの間、こんな事例を数多く電車で見てしまいました。
重たい背広の下にダウン着てるし・・。そこには羽がつぶされ、ちっとも空気層ができていないインナーダウンがあったのでした。
何が違っていたかというと、インナーであることが大事なのではなくて、ダウンをインナーにすることで、体温を伝えて動かない空気という断熱層を作りだすことが大事だったのです。なのに、インナーにすればいいとだけ覚えた方が失敗した例でした。
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