吉村会長は、自社の持つ伝統工法の強みを説明した

戸建住宅事業を手がける創建は10日、木造住宅「千年品質伝統工法の家 Kinoshiro 2020『INOCHI』」を2020年秋から本格販売すると発表した。宮大工の伝統技術を取り入れた工法で、太陽光発電システム、蓄電池、空気製水器のほか津波・水害からの脱出シェルターも標準装備とする。

北海道栗山町にある創建のグループ会社、木の城たいせつでは、木造住宅に使う木材のプレカットを行っている。宮大工による伝統工法で、金物を使わず木の釘やはめこみによる「木組み」と呼ばれる工法をプレカットで実現。壁も構造用合板で一体化し、強度を高めた。主な構造材にはスギやヒノキより強度のある、北海道産のカラマツを使用している。

災害対策として空気から水を作り出す空気製水器のほか、3.6キロワットの太陽光発電システム、5.2キロワット時の蓄電池も標準搭載。平時は水道光熱費の軽減にもつながる。さらに津波・水害時に身を守るため、大人4人が入れ、流されても平気なシェルターも備える。内断熱と外断熱のダブル断熱も行う。

価格は広さなどにより異なるが、2000万円台からを予定している。2020年からフランチャイズ企業とも連携して試験的に販売し、同年秋ごろから本格的に販売する計画。木の城たいせつでは、北海道札幌市の石山神社や福島県双葉町の諏訪神社など神社の再建も行っている。「INOCHI」について創建の吉村孝文会長は、10日に東京都千代田区で行われた記者発表会で近年の災害の頻発に触れたうえで、「住宅によって助かる人と命を失う人がおり、命と安全を守る。そのために創建のノウハウを結集し、研究開発した」と語った。

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https://www.k-skn.com/challenging/shrine/inochi.html

(了)

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