2019/12/19
ニュープロダクツ

ヒイラギ(本社:埼玉県春日部市)は11月、携行缶に入れた軽油の保管庫である「軽油庫(かるっこ)」を発売した。省スペースで安全に、非常用発電機などに利用する軽油を保管する。
「軽油庫」はスチール製で、幅210センチ、奥行き90センチ、高さは換気塔も含め265センチ。屋外に設置し建築面積は1.89平方メートルで、8カ所のアンカーボルトで止める。扉を開ければすぐに携行缶を取り出せる。中は耐震スチール棚で、携行缶に入れた状態で軽油を最大199リットルまで備蓄できる。200リットル未満の保管であれば、自治体の条例に基づく届け出は不要。タンクよりも浸水時の流出のリスクも少ないという。床には油がこぼれた場合に備えた防油堤とタメマスがある他、強制換気や防火戸、携行缶の転落防止機能も備えている。
3.1キロボルトアンペアの発電機2台で使用したとして、198リットルの備蓄で72時間の稼働を見込んでいる。スペースもあまりとらないことから、ヒイラギでは工事現場や事業所などの他、小規模避難所などでの利用も見込んでいる。価格は79万円(税別、運送費や携行缶は含まず)。同社では同じく携行缶に入れた状態で保管する「ガソリン庫」も販売しており、行政機関などから受注があるという。
■詳細はこちら
https://www.tank-hiiragi.co.jp/publics/index/74/
(了)
防災・危機管理関連の新製品ニュースリリースは以下のメールアドレスにお送りください。risk-t@shinkenpress.co.jp
リスク対策.com:斯波 祐介
ニュープロダクツの他の記事
おすすめ記事
-
資金繰り支援頼みでギリギリ経営を維持負債増えるも売上なし 春先の息切れ懸念
新型コロナ関連の経営破たん件数は、昨年9月以降1カ月90~100件超の高い水準で推移。2月も最多の発生ペースを更新している。緊急事態宣言解除が見送られ、外出自粛や時短要請が引き続き売上を圧迫。年度末を控え、息切れ企業の増加で倒産はさらにピッチを上げる可能性が高い。リレーインタビュー第4弾は中小企業の経営環境について。
2021/02/22
-
社内で負傷者が発生したら助けることができますか?
リスク対策.comが行った地震シミュレーションアンケートの結果から、災害対策のポイントを学ぶシリーズ2回目は救助救命です。このシリーズが終わる頃には、きっと自分たちの防災やBCPのレベルが向上しているはずです!
2021/02/18
-
緊急事態宣言中におけるリモートでの災害対策本部
リスク対策.comがメールマガジン読者らを対象に行ったアンケート調査によると、「緊急事態宣言中に災害が発生した際、リモートで災害対策本部を運営することを考えているか」との問いに対し、「検討し、訓練も実施している」と答えたのは18%にとどまった。アンケートは、2月8日にメールマガジンで配信し、その日のうちに35の有効回答を得た。
2021/02/13