2017/02/01
アウトドア防災ガイド あんどうりすの『防災・減災りす便り』
具体的な使い方
1、 カヌーの底の応急修理
カヌーをしていると、岩で底に穴を開けてしまうときがあります。カヌーをそのまま岸に寄せてお持ち帰りできる場所があればいいですが、両脇が断崖絶壁だと後退も脱出もできず、進むしかありません。
そんな時、防水のダクトテープをカヌーの底に貼ったら、そのままこぎだすことができるのです。初めてこれを体験した際は「そんなの無理!ほんとに大丈夫??はがれてこないの?」と思ったのですが、無事こぎ終えたあとは、すっかりダクトテープの信者になってしまいました。ダクトテープLOVE♪
2、テント応急修復
カヌーが修復できるのですから、テントの修復もお手の物ですね。
3、傘や雨具の応急手当
台風で傘のビニール部分が破れかかった・・なんてときも防水のダクトテープだと応急手当ができます。とはいえ、傘は壊れにくいものを持っていてほしいですけどね・・・
4、宇宙船の修復
なぜここで宇宙船?!
と思われそうですが、ダクトテープの有名な逸話としてアポロ13号の帰還に役立ったというのがあります。様々な故障を乗り越え、空気清浄機を機内にあるもので作成して生還したお話です。この時ダクトテープが大活躍。このエピソードは映画でも紹介されています。
同じく宇宙の映画「オディッセイ」はフィクションですが、この原作「火星の人」でもダクトテープ愛を感じます。火星に取り残された主人公が、植物学や化学や工学の知識を駆使してサバイバルする話です。ローバーや宇宙服の改造など様々な修復に利用するだけでなく、NASAもダクトテープだけは、改良の余地がなかったという趣旨のセリフもありました。火星で本当に使えるかは謎ですが、このテープに対する信頼度を垣間みることができます。
5、 そんなわけで小物はなんでもくっつきます。
例えばメガネの肢が取れた時、細かい修理もお手の物です。こんなこともありました。講演の時、ヘッドランプをサンプルとして聴講者に回して見てもらっているうちに、電池入れ替え箇所をどなたかが壊してしまったようでした。無理して開けるべきではないところを開けてびっくりされたのでしょうね。申し出た方はいませんでした。正直に言ってくれても怒らなかったのに!その場でダクトテープによる応急修復ができました!上記の写真のように、今でも問題なく使えています♪
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