感染予防の戦略

これら論文およびデータをあわせて考えると、感染防止の戦略の枠組みが見えてきます(下図)

写真を拡大 図:秋月 雅史

厚生労働省の発表では、渡航歴も中国からの帰国者への接触もない人の感染例が見つかったとのことです。これは一般的に「市中感染」と言われており、中国由来の1次感染者から3次感染まで拡がっている可能性が看過せません。そこで、私が考える年齢別・リスク別の感染予防対策は以下の通りです。

①ハイリスク者=60歳以上の高齢者・基礎疾患患者・妊婦およびその同居人

通常のインフルエンザ予防対策より厳重な感染予防対策を行う(感染予防レベル3 注:筆者が作成した規準の呼称であり公的保健機関等が推奨する感染予防対策に独自に追加をしたものです)

②40歳以上の成人

通常のインフルエンザ感染予防に加えて免疫力向上の対策を同時に行う(感染予防レベル2:同上、以下同様)

③15歳以上39歳以下の成人

通常のインフルエンザ予防対策を行う(感染予防レベル1)

④14歳以下の子供

罹患の心配は少ないが、医療体制に負荷をかけないためにも通常のインフルエンザ予防対策を行う(感染予防レベル1)

では、明日から何を心がければ良いのでしょうか?