2020/02/20
ニュープロダクツ

日本通運は2月19日、海上輸送と鉄道輸送を組み合わせたBCP対応用の輸入貨物配達ソリューション「NEX OCEAN-SOLUTION BCP PACK」の新たな商品として「NEX OCEAN-SOLUTION BCP PACK EXPRESS」と「NEX OCEAN-SOLUTION BCP PACK ADVANCE」を発売した。
「BCP PACK EXPRESS」は、中国華東地区から12フィートコンテナを利用し、蘇州下関フェリー(SSF)による下関港までの海上輸送と下関からの鉄道輸送を組み合わせた、東日本エリア向けを中心とした配送スピード重視の輸送商品。中国発ドア・ツー・ドア一貫輸送サービスを提供するもので、主要港(東京・横浜・名古屋・大阪・神戸)を利用することなく東日本・中部・関西エリアへの輸送が可能。
近年の大規模災害など、非常時の輸送対策に加え、2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催期間における東京港港湾地区での運行回避が可能であり、BCP(事業継続計画)対策としても有効。輸送コストは、航空輸送の2分の1。海上輸送と比べると、コストは2倍程度、リードタイムは約半分に短縮される。

「BCP PACK ADVANCE」は、貨物量の増加で混雑する東京港への入港を避け、大阪港・博多港を利用して荷揚港の倉庫で配送先ごとに仕分けを行い、鉄道コンテナへ積み替えて指定先(店舗など)まで配送を行う輸送商品。BCP対策に加え、国内配送の輸送効率化も実現する。
同サービスでは、海上コンテナ積載の貨物を同社が配送先ごとに仕分けすることで、配送先のディストリビューションセンターなどでの入庫・仕分け作業の軽減またはディストリビューションセンターを経由せずに店舗等への直送が可能となる。さらに、12フィートコンテナを利用した鉄道輸送によって4トントラックと同等の配送を実現。ラベリングなど客の要望に応じた流通加工にも対応する。
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リスク対策.com 編集部
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