2017/03/09
ニュープロダクツ
白山工業株式会社は8日、同社による建物の地震防災システム「VissQ」(ビスキュー)をクラウド化した「VissQ Webサービス」の提供を開始したと発表した。クラウド化により、インターネットに接続した手元のパソコンやモバイル端末で、地震を受けた際の建物の揺れや被害などの情報を把握することができる。
「VissQ」は高層ビルなどの異なる階層ごとに複数の地震計を置き、揺れや被災度判定といったデータを把握できるシステム。これまでは防災センターなど特定のサーバーにつながれた端末でないとデータを見ることができなかった。
クラウド化により、ネットに接続された端末であればいつでもどこでもデータを見ることが可能となるほか、専用のサーバーが不要となりコストも抑えられる。複数の建物で契約していれば一覧を表示し全てを手元で見ることができるほか、単体のみの契約でも、その建物にデータを見に行く必要がなくなるメリットがある。
「VissQ Webサービス」の利用料金は1棟当たり月6000円。100棟導入の場合、同3000円に割り引く。「VissQ」の導入料金は建物の規模によって異なるが、超高層で緊急地震速報と連携し地震時にエレベーターを止める機能が付くといったフルカバーのメニューで1000万円、中低層だと300万~400万円程度。
(了)
ニュープロダクツの他の記事
おすすめ記事
-
能登半島地震からまもなく2年
能登半島地震からまもなく2年。災害対応の検証も終盤に入っています。浮上した課題を反映し、災害関連法も変わりました。来年はこれらの内容をふまえた防災・BCPの見直しが加速しそうです。発災直後から被災地を調査し、石川県の初動対応を振り返る検証委員会の委員も務めた金沢大学准教授の青木賢人氏に防災・BCP強化の方向を聞きました。
2025/12/25
-
-
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/12/23
-
-
-
-
-









※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方