2020/04/06
ニュープロダクツ

兼松コミュニケーションズはこのほど、サーマルイメージングカメラによる体表面温度測定、レーザー光による距離測定、室内の揮発性有機化合物(VOC)検知が可能な英国ブリット社製SIMフリー携帯端末「CAT S61」の販売を開始した。
「CAT S61」は、米国FLIR社のサーマルイメージングカメラを内蔵し、摂氏マイナス20度から400度までの体表面温度を測定できる。台湾では、新型コロナウィルスの水際対策として、大学の入口で学生や職員の体表面温度の簡易チェックに使用されるなどの実用例がある。国内でも、ライブハウス入口での体表面温度簡易チェック用などとして導入が検討されているという。
同端末は、米国防総省のMIL規格に準拠した高い堅牢性を備える。1.8メートルの落下試験に耐え、IP68規格の防塵・防水性を有するほか、オートウェットフィンガーとグローブオン技術により、過酷な使用環境に最適な操作性も備える。長時間使用可能な大容量バッテリーも装備。製造業、建設業、公共事業、畜産業など様々な分野での利用が見込める。
なお、同端末はレーザー製品のため、日本では独自の仕様変更を加え、消費生活用製品安全法による適合検査に合格したPSCマークを取得したうえで、兼松コミュニケーションズが日本向け正規品として販売する。
販売価格は、携帯電話、データ端末、8メートルまでのレーザー測定機能、室内揮発性有機化合物(VOC)センサー機能をすべて内蔵して約12万円(税別)。SIMフリー携帯の回線を含めての提供となる。
防災・危機管理関連の新製品ニュースリリースは以下のメールアドレスにお送りください。risk-t@shinkenpress.co.jp
リスク対策.com 編集部
ニュープロダクツの他の記事
おすすめ記事
-
ラストワンマイル問題をドローンで解決へBCPの開拓領域に挑む
2025年4月、全国の医療・福祉施設を中心に給食サービスを展開する富士産業株式会社(東京都港区)が、被災地における「ラストワンマイル問題」の解消に向けドローン活用の取り組みを始めた。「食事」は生命活動のインフラであり、非常時においてはより一層重要性が高まる。
2025/09/15
-
-
機能する災害対応の仕組みと態勢を人中心に探究
防災・BCP教育やコンサルティングを行うベンチャー企業のYTCらぼ。NTTグループで企業の災害対応リーダーの育成に携わってきた藤田幸憲氏が独立、起業しました。人と組織をゆるやかにつなげ、互いの情報や知見を共有しながら、いざというとき機能する災害対応態勢を探究する同社の理念、目指すゴールイメージを聞きました。
2025/09/14
-
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/09/09
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/09/05
-
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方