米国防総省のMIL規格に準拠した高い堅牢性。(右)体表面温度情報をチェックしている様子

兼松コミュニケーションズはこのほど、サーマルイメージングカメラによる体表面温度測定、レーザー光による距離測定、室内の揮発性有機化合物(VOC)検知が可能な英国ブリット社製SIMフリー携帯端末「CAT S61」の販売を開始した。

「CAT S61」は、米国FLIR社のサーマルイメージングカメラを内蔵し、摂氏マイナス20度から400度までの体表面温度を測定できる。台湾では、新型コロナウィルスの水際対策として、大学の入口で学生や職員の体表面温度の簡易チェックに使用されるなどの実用例がある。国内でも、ライブハウス入口での体表面温度簡易チェック用などとして導入が検討されているという。

同端末は、米国防総省のMIL規格に準拠した高い堅牢性を備える。1.8メートルの落下試験に耐え、IP68規格の防塵・防水性を有するほか、オートウェットフィンガーとグローブオン技術により、過酷な使用環境に最適な操作性も備える。長時間使用可能な大容量バッテリーも装備。製造業、建設業、公共事業、畜産業など様々な分野での利用が見込める。

なお、同端末はレーザー製品のため、日本では独自の仕様変更を加え、消費生活用製品安全法による適合検査に合格したPSCマークを取得したうえで、兼松コミュニケーションズが日本向け正規品として販売する。

販売価格は、携帯電話、データ端末、8メートルまでのレーザー測定機能、室内揮発性有機化合物(VOC)センサー機能をすべて内蔵して約12万円(税別)。SIMフリー携帯の回線を含めての提供となる。

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リスク対策.com 編集部