2020/05/13
ニュープロダクツ
IT系ベンチャー企業のKenja(東京都港区)は、BCPのドキュメント管理などを効率化するクラウドサービスの販売に力を入れる。さまざまなファイルを「ルーム」と呼ばれる各ディレクトリ内でひとまとめにし、タスクの進捗管理などのシステムと連携させられるのが最大の特長。特定のチーム内のみならず、異なる部署・企業から集まったメンバーが担当するプロジェクトを統合管理することができ、動画やPDF資料などのラーニングプラットフォームとしての活用もできる。
ルームには、自由にテキスト編集できる掲示板があり(写真)、新たに追加したコンテンツや特に重要なコンテンツを、リンクで紐づけて管理することができる。このため、チーム内では、常に何が最新の情報か、見ておかなければいけない情報は何かを、一目で共有することができる。
WordやPPTで作成した文章をそのままウェブサイトやイントラネット上にアップする機能もある。URLを自動発行するため、企業内外を問わずインターネットへの掲載が可能で緊急時の危機管理広報に役立てることができる。
「Kenja Roomsを強力なコミュニケーション手段として活用することで、例えば“CEOルーム”ではCEOがメッセージやビデオ、有益な情報などをそのルームに投稿することによって全従業員と共有したり、意見を集めることも可能」(同社CEOのTed Katagi氏)
さらに、従来から力を入れているというEラーニングシステムは、動画やPPTをアップするだけという極めて簡単な作業で作成できる。例えば特殊な機材やシステムの操作など一定のスキルが必要な業務などは、Eラーニング化して特定の範囲内で公開することで、平時の教育だけでなく、緊急時に代替要員に引継ぎを行う際などにも活用できる。
「ルーム」の機能は、MicrosoftのSharepointとも似ている印象を持つが、他のシステムやアプリケーションとの連携、Eラーニング化、ウェブサイト発行システムなどが、独自のユニークさと言えそうだ。セキュリティ面では、ユーザー認証、コンテンツ管理はもちろん、監査証跡(ユーザーのアクセス履歴)など、最も力を入れていることだという。
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