2017/07/07
アウトドア防災ガイド あんどうりすの『防災・減災りす便り』
山で備蓄食を楽しんじゃおう♪
水が手に入れられたら、夏山のおすすめはやっぱりバーナーで食事をすることです。高度が上がると気温も下がるので、あったかいものを食べると落ち着きます。ここで、α米とかフリーズドライ、インスタントラーメンなど賞味期限前の備蓄品に活躍してもらいましょう。

今回は詳しく書きませんが、お天気情報、火山情報も忘れずにチェックしてくださいね。雨雲レーダーなど、アプリも活用してください。1時間に100mmの雨は1時間に1回1m四方に100キロの力士が一人落ちてくるのと同じなんですよ。mmという単位にごまかされてしょぼいと思わず、力士を想像して、早めに逃げましょう。
■これは逃げたくなる!100mm/時の雨の重さってどのくらい?~車が水没した時、割れやすいのはどこのガラス?(2016年06月30日)
http://www.risktaisaku.com/articles/-/1892
天候判断で重要なポイントは、「休みがこの日しかないから」という様な天候以外の要素を判断する際、加味してはいけないということです。まず天候だけの客観的要因だけから判断する癖をつけてください。
これは、災害時の判断にも役立ちます。例えば、「明日ゴミ出しの係りだから避難できない」「今日の夕方こどもの塾があるから」などの要素を加味すると早めの避難を妨げるにきまっています。まずは社会的要因なしで客観的事実から検討する癖をお忘れなく。自然を相手にするときは、諦めるほうが勇気あって、自然に対し、謙虚な態度となるのです。
登山届けも重要です。全国の警察と連携しているアプリででき登山届もあるんですよー。地図もあってすぐれもの
http://www.mt-compass.com/compass_app.php
http://www.mt-compass.com/index.php

地図と一緒に方角も太陽の位置からわかるようにしておきたいですね。磁石も持ってくださいね。道迷い事故は多いのです。
■「シリウスを目指せ!」ってどの方角?火災の時は風向きに注意。避難に役立つ「方角」を知ろう!(2017年1月26日)
http://www.risktaisaku.com/articles/-/2316
それから、山では日が落ちると漆黒の闇となります。小さくでもいいので、LEDヘッドランプは持っておきたいです。停電した時や、夜間避難しなければいけない時、両手があいて電池が減りにくいLEDヘッドランプは大活躍です。
■台風が来たら、家族みんなで影絵遊び?!LEDライトを普段から楽しく使おう!(2016年8月21日)
http://www.risktaisaku.com/articles/-/2001
余裕があれば、動物や植物の本やアプリもご一緒に。山には動物のフィールドサインがいっぱいあります。
こどもたちに大人気のドリルまででた○○○。たぬきは道端にするし、鹿のはコロコロしています。ムササビは落ち葉を半分に折ってかじるので、真ん中に穴が空いている葉っぱが落ちていたらムササビのサインです。
もっとも、熊には出会いたくないので、情報収集や、対策は調べておいてくださいね。季節や熊の性格によっても違うので、一面的な情報はおすすめしません。

自然のことがわかると山の楽しみは登るだけじゃなくなります。ゆっくり道端を探しながら、登る時は、大股ではなく普段の歩幅より小さく歩くと疲れにくいし、フィールドサインをみつけやすいからおすすめです。災害時の疲れにくい歩き方も一緒です♪
ということで、みなさま、災害が多い昨今でもあるので、夏山の準備&防災の集大成体験もご検討ください!
(了)
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