厳しい質問をせよ

この厳しいメッセージは、希望の煉瓦壁の後方からじっと外を見る、責任のある人たちに連絡する、そして責任をとらせるということをあなたに納得してもらうためのものだ。一つの方法は彼らを捜し出すことだ。彼らを見出し、あなたと充実した時間を過ごしてもらう。彼らの計画の詳細をたっぷりと、きめ細かく、そして色とりどりに説明してもらうのだ。あなたは彼らが答えたこと、あるいは答えなかったことを、あなたに点火するための火花として利用することができる。そしてあなたは変化のための触媒となる。

いま現在の責任者に接触するのだ。あなたの地元の公選役人、すなわち市長、郡政府の幹部、男性議員と女性議員、郡裁判所の裁判官などに(全く対立しないやり方で)大災害対応計画について質問する。

「この市が大規模なテロ攻撃を受けたとき、私の家族を助けに来るための計画はどうなっていますか?」

まずまちがいなく返ってくるのはぽかんとした顔くらいだろう。彼らのためにシナリオを説明するかもしれない。「まるで今日と同じようなある一日を想像してみよう。3月の土曜日の雨の午後、本当に大きな地震が発生する」。何か次のように言うかもしれない。「この近所に救援がくるのにどれくらいかかるのだろう?崩壊した建物からの救助、排水、電力・携帯電話の回復、道路の清掃の計画は?」

彼らがまだあなたと一緒ならこのように答えるかもしれない。「それは(誰それが)いま話をしているところだ」あるいは「他の人(誰それ)の責任だ」と。

この手の話は要注意だ。そして他人を指差すのは全くの頭の古い自己満足であると認識しよう。自己認識を是正することができるのはそれを広く認識したときだけだ。見たときにはそれとわかるよう、そしてそれを誘い出すことができるように自分のコンディションを整えよう。

われわれの想像上の友人であるブルースを覚えているだろうか? 世界中のブルースたちを誘い出すのを仕事にしよう。物事がうまくいかないでそれを何とかしようとするときにあなたが頼りにする人ならなおさらである。世界中のブルースどもがブラックスワンに備えるのは誰か他の人の責任だと言うときにはそれを信じてはいけない。

それゆえ押し進めよう。一連の質問を続けるときには自己満足の勢力と闘う覚悟をもって。

「私の近所のお年寄り・障がい者・子供・家族のための人道的救済は誰の責任か?」

あなたが自分の計画を作成するためには、連邦裁判所の判決を挙げることもできよう。DAFN(障がい者とアクセス・機能ニーズのある者)のための入手可能であり、利用しやすいサービスの詳細を、自治体の政府が住民に開示するよう求めるものである。

あなたは緊急事態計画・対応の全ての局面においてDAFNに均等の機会を確保しなければならないとする合衆国司法省の人権規則を示すことさえできる。

「われわれはそれらの法律を遵守しているだろうか?避難の際、利用しやすい交通手段を提供できるだろうか? アクセスが可能な避難所はどこにあるのか? 停電している地域で動けないでいる障がい者をテントに保護するための計画はどうなっているのか?」

公平に見て、それら全ては自治体政府の責任であるが、自治体政府はその仕事をするのに必要なツールを持っていない。あなたは地元の公選役人とそのことを話し合うべきだ。どんなツールを持っているか、中でも最も重要なツールである緊急事態マネジャーを持っているか、説明をしてもらおう。