ハリケーン・マリアによるプエルトリコの被害(写真:Shutterstock)
プエルトリコでは、“自然災害”は米連邦政府だ
                      イクスタ・マヤ・マーリー

超活動的な2017年のハリケーンシーズンの特徴は6つの大型ハリケーンであり、それは破壊的な2005年シーズン以来の最多の数である。記録上最も高くついたハリケーンシーズンであり、損害額は2810憶ドル(約28兆1000億円)にのぼり、ほとんど全てが米本土に上陸した3つの大型ハリケーンのハービーとイルマとマリアによるものである。

われわれの対応がどうであったかという点においてもユニークである。大体のところ2017年のハリケーンシーズンにおいて政府が率いた災害対応はホームランであった。テキサスが中心のハリケーン・ハービー、フロリダが中心のハリケーン・イルマの後、ザ・ニューヨーク・タイムズは「政府の災害対応は洗練されてきた」と言って、ビクトリー・ラップ(勝利を祝した勝者による周囲の走行)のときだとの合図を出した。そしてマリアが現れた。

ハリケーン・マリアは9月20日の水曜日にプエルトリコに上陸した。時速115マイルの瞬間風速と2フィートの豪雨をもたらすカテゴリー4のハリケーンだった。その日プエルトリコの知事は、高圧送電線網は全域に渡って打撃を受けて、全島が“破壊”されたと宣言した。約1カ月後、電気のある人はせいぜい15%、30%以上の人が水道水を断たれ、ほぼ50%の人が携帯電話を使えなかった。

多くの著名人が政府の対応を批判した。サンファン市長のカルメン・ユリン・クルスは、その災害は”恐ろしい人道上のクライシス“であり、FEMAがもっと多くのことをなすべきであると訴えた。連邦政府の”緩慢で不適切な対応“にいら立ったオクスファム・アメリカ社長のアビー・マックスマンは「プエルトリコの状況は悪化しており、連邦政府の対応は失敗し続けている」と言った。

USAトゥデイが言う“テキサスとフロリダとプエルトリコでこんなにも違うハリケーンへの対応”をどう説明できるのだろうか? われわれのシステムは大部分の災害に対してはうまくいっているのに、なぜ全部ではないのだろうか?

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