[行動の妥当性に関する評価ポイント例]
①情報の取り扱い
・情報収集に関して、積極性が見られるか
・所管する業務に関して、情報をもれなく収集しているか
・効率よく情報収集を行っているか(導入ツールの活用等)
・必要な情報を速やかに収集しているか
②情報の整理・分析
・収集した情報を整理分析し、的確な分析結果を出せているか
・収集した情報の整理・分析を効率よく行えているか
・収集した情報の整理・分析が、適切な時間で行えているか
③情報の伝達・開示
・必要な情報を適切な時間に伝達・開示しているか
・伝達・開示する情報は、的確な内容になっているか
・必要な情報を、正しく・簡潔に伝達・開示しているか
④付与された状況への対応
・予期せぬ状況を付与した際、積極的な解決行動を行っているか
・予期せぬ状況を付与した際、迅速な解決行動を行っているか
・予期せぬ状況を付与した際、的確な解決行動を行っているか
・予期せぬ状況を付与した際、網羅的な解決行動を行っているか 

そして訓練実施後は、反省会を開き、参加者やスタッフの評価結果をまとめ、課題などのフィードバックを行います(図10)。 

最初に申し上げたように、この訓練記録が次の訓練の重要な情報になりますので、しっかり管理し、次回の目的・目標につながるように管理することが重要です。訓練の結果、BCPの内容そのものに課題があることが分かれば、計画そのものを見直すことも重要です。 

以上が、BCP訓練のポイントの一例です。これ以外にも、BCP訓練のポイントはいろいろあると思いますので、自社にあった訓練実施方法と併せてぜひ検討してみてください。


共著:NECシステムテクノロジー 角道淳平、奥はる奈