2020/10/13
危機管理担当者が最低限知っておきたい気象の知識
リードタイムを利用した意思決定時の注意点
このようにして河川ごとにリードタイムを把握し対応の計画を練っていきますが、実際に大雨となったときには、「想定上のリードタイムは今回の事例にも当てはまるのか?」というポイントにも留意しなければなりません。過去一番の水位上昇のスピードがその川として一番早い例であるとは限らないからです。雨の降り方が異なれば、同じ河川でも水位の上がり方が変わります(下図参照)。降雨の状況次第によって、過去の上昇スピードを上回るようなことが起こり得ると理解しておきましょう。
河川の情報を防災対策に使う際には計画上のリードタイムを事前に押さえておくことと、最新の洪水予報などから実際のリードタイムを読み取ることの両方が肝心です。洪水予報の見方については複雑な部分があるので、次回の記事で紹介していきます。
(注1)
各基準水位の設定方法については、国土交通省が「危険水位及び氾濫危険水位の設定要領」や「洪水予報河川における避難判断水位の設定要領」などを定めている。
https://www.mlit.go.jp/river/shishin_guideline/
(注2)
指定河川洪水予報対象河川(国)の問い合わせ先一覧(災害情報普及支援室)
https://www.mlit.go.jp/river/bousai/main/saigai/jouhou/jieisuibou/pdf/06_renraku_201709.pdf
危機管理担当者が最低限知っておきたい気象の知識の他の記事
おすすめ記事
-
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/03/24
-
-
-
-
-
火事・水害の被災設備に復旧という選択肢
災害復旧専門サービスのベルフォアジャパンは昨年、独自営業による顧客開拓に乗り出しました。これまでは共同出資者の東京海上日動火災保険を窓口としてきましたが、体制変更を機に直接の市場アプローチを開始。BCPの実効性を確保する手段として自社のサービスを訴求する考えです。代表取締役社長の加藤道久氏に今後の市場戦略を聞きました。
2026/03/18
-
-







※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方