全従業員がオフィスにいたときとは状況が異なる(写真:写真AC)

テレワークを導入する企業が増え、ある程度時間が経過したことで、導入前には想定していなかった課題も見えてきました。人との接触機会を減らす感染防止対策としてテレワークを取り入れた結果、新たな課題が発生しているのであれば、そのままにしておくわけにはいきません。

今後、テレワークがニューノーマル(新しい常態)として定着すると想定されることから、これらの課題とその解決の方向性について考えます。

1.従業員のITリテラシーは個人差がある

これまでは、すべての従業員が同じオフィスの中で仕事をしていることから、それぞれの従業員のIT活用に関する理解度は、あまり問題になりませんでした。

従業員のITリテラシーには個人差がある(写真:写真AC)

具体的な例で考えてみましょう。社内のITシステムは常に安全な状態に保たれる必要がありますから、OSやネットワーク関連のアプリケーションのアップデートは必須です。全従業員がオフィスにいたときは、社内のIT部門の指示に基づいて、それぞれの従業員がアップデート作業を実施することになりますが、作業の途中でトラブルがあった場合でも、社内のITサポート部門やヘルプデスクに照会する、あるいは、簡単なことであれば周囲の同僚に教えてもらうことが可能でした。

しかし、テレワーク中の場合は、そのような支援を受けることができず、アップデート作業が停止するなど、生産性の低下が考えられます。

この課題に対しては、従業員のITリテラシーには差があることを前提として、リモートワークによる業務を進めることが求められます。具体的には、従業員に対するIT教育、小さな疑問についても照会できる質問窓口の設置など、リモートワークに必要なIT活用の理解度を高める取り組みが大切です。