2018/01/16
防災・危機管理ニュース

東京消防庁は10日、2017年の救急出動件数(速報値)を発表した。前年比1.0%増の78万5240件で、8年連続で過去最多を更新した。救急搬送者の過半数は入院を要しない軽症者だった。
出場件数は2010年に70万件を突破し、その後も年々増加を続けている。全搬送者数は69万8861人。年代別に見ると「75歳以上」が37.6%、次いで「60~74歳」18.6%でうち65歳~74歳が14.2%。65歳以上の高齢者が51.8%となっている。搬送者の初診時の軽症者の割合は54.1%。前年比0.8ポイント減だが、依然過半数を占めている。平均現場到着時間は前年比11秒減の7分19秒で、3年連続短縮した。
東京消防庁では救急出動の減少へ電話「#7119」の救急相談センターのほか、インターネットでも提供し、緊急性の判断に使える「東京版救急受診ガイド」の利用などを呼びかけている。
■ニュースリリースはこちら
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/hp-kouhouka/pdf/300110.pdf
(了)
リスク対策.com:斯波 祐介
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
-
ゲリラ豪雨を30分前に捕捉 万博会場で実証実験
「ゲリラ豪雨」は不確実性の高い気象現象の代表格。これを正確に捕捉しようという試みが現在、大阪・関西万博の会場で行われています。情報通信研究機構(NICT)、理化学研究所、大阪大学、防災科学技術研究所、Preferred Networks、エムティーアイの6者連携による実証実験。予測システムの仕組みと開発の経緯、実証実験の概要を聞きました。
2025/08/20
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/08/19
-
-
-
-
「自分の安全は自分で」企業に寄り添いサポート
海外赴任者・出張者のインシデントに一企業が単独で対応するのは簡単ではありません。昨今、世界中のネットワークを使って一連の対応を援助するアシスタンスサービスのニーズが急上昇しています。ヨーロッパ・アシスタンス・ジャパンの森紀俊社長に、最近のニーズ変化と今後の展開を聞きました。
2025/08/16
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方