2021/04/09
アンケート結果から見直す防災とBCP
リスク対策.comが行った地震シミュレーションアンケートの結果から、災害対策のポイントを学ぶシリーズ9回目は、基本的な備蓄について取り上げます。下記の質問に対して、自社の取り組みがどの程度当てはまるか、ぜひ改めて組織内で考え、現状の対策を見直してみてください。このシリーズが終わる頃には、きっと自分たちの防災やBCPのレベルが向上しているはずです!
【質問13】
(地震後)幸い建物には入ることができました。しかし、停電により建物内は真っ暗です。あなたの組織は、おおむね全ての従業員が困らない程度の懐中電灯あるいはランタンが用意できていると思いますか?
【質問14】
地震の揺れにより断水が発生し、トイレの排水管にも不具合が生じているようです。あなたの組織では、おおむね全ての従業員が困らない程度の簡易トイレが準備できていると思いますか?
【質問15】
公共交通機関は止まり、道路は渋滞が続いています。あなたの組織では、おおむね全ての従業員が宿泊できる程度の準備(場所、水、食料、寝袋など備蓄の確保)ができていると思いますか?
①全くそう思わない
②あまりそう思わない
③半々
④そう思う
⑤強くそう思う
さて、どうでしょう? 回答状況は以下の通り。
【質問13】
【質問14】
【質問15】
もう少し備えが進んでいてもよい項目だと思いました。懐中電灯にしてもヘルメットにしても、全員が1つずつ持つべきものであり、それは従業員の命を守るという目的のもとで、個人の裁量に任せずに組織がしっかりと準備すべきものだと考えられます。また従業員自身も、会社任せにせず、会社にどんな備蓄があるのか、どう使えばよいのかを訓練で知っておく必要があります。備蓄されている懐中電灯やヘルメットを使って避難訓練をしたり、段ボールベッドや簡易トイレを使って帰宅困難者対策訓練を実施するなど、備蓄を最大限に活用した防災対策の向上が求められています。
アンケート結果から見直す防災とBCPの他の記事
おすすめ記事
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2024年3月19日配信アーカイブ】
【3月19日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:副業・兼業のリスク
2024/03/19
-
リスク担当者も押さえておきたいサイバーセキュリティ対策の最新動向
本勉強会では、クラウド対応のサイバーセキュリティ対策の動向を、簡単にわかりやすく具体的なソリューションの内容を交えながら解説します。2024年3月8日開催。
2024/03/18
-
発災20分で対策本部をスタートする初動体制
総合スーパーやショッピングモールなど全国各地のイオン系列の施設を中心に設備管理、警備、清掃をはじめとしたファシリティマネジメント事業を展開するイオンディライト(東京都千代田区、濵田和成社長)。元日に発生した能登半島地震では、発災から20分後にオンラインの本社災害対策本部を立ち上げ、翌2日は現地に応援部隊を派遣し、被害状況の把握と復旧活動の支援を開始しました。
2024/03/18
-
-
能登半島地震における企業の対応レジリエンスの実現に向けて
能登半島地震で企業の防災・BCPの何が機能し、何が機能しなかったのか。突きつけられた課題は何か。復興に向けどのような視点が求められるのか。能登で起きたことを検証し、教訓を今後のレジリエンスに生かすため、リスク対策.comがこの2カ月の取材から企業の対応を整理しました。2024年3月11日開催。
2024/03/12
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2024年3月12日配信アーカイブ】
【3月12日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:東日本大震災 企業のハンズオン支援
2024/03/12
-
-
-
能登の復興は日本のこれからを問いかける
半島奥地、地すべり地、過疎高齢化などの条件が、能登半島地震の被害を拡大したとされています。しかし、そもそも日本の生活基盤は地域の地形と風土の上に築かれ、その基盤が過疎高齢化で揺らいでいるのは全国共通。金沢大学准教授で石川県防災会議震災対策部会委員を務める青木賢人氏に、被害に影響を与えた能登の特性と今後の復興について聞きました。
2024/03/10
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方