②情報の更新を可視化する例や図を取り入れる例

メッセージの改善に向けた2つ目の参考例は、オランダで河川の氾濫が見込まれたときに地域の防災当局から出された情報です。次の図はそのメッセージが掲載されたホームページのスクリーンショットです。注目点は各情報の発表時刻が分かりやすく表示される点と、地図が使われている点です。

画像を拡大 図3. オランダで発表された河川洪水に対する注意喚起の例。この画面上では3つの情報が発表され、それぞれの発表時間が分かりやすく表示されている。また、図も使って浸水の危険がある場所が示されている

予報や状況は刻一刻と変わるので、情報の発表時間が分かりやすい形で表示されるとその変化を含めて受け手側が動きを追いやすくなります。また、図を適宜利用することで言葉によって説明するよりも理解が進みます。

社内のシステムや一斉のメールなどを使って注意喚起を行う場合には、以下の例のように図も利用して注意喚起を行うことができるようになるのが理想的です。河川氾濫が発生しそうな予測があるのであれば、指定河川洪水予報の中の水位の予測とハザードマップの浸水想定を組み合わせて従業員に見せていくだけでも、この先何が起こる可能性があるのかを端的に伝えることができるでしょう。

画像を拡大 図4. 熊本県を流れる球磨川を対象とした氾濫危険情報と浸水想定区域図(想定最大規模)を組み合わせた例。赤字による説明や矢印などは筆者による加筆