2021/08/06
危機管理担当者が最低限知っておきたい気象の知識
②情報の更新を可視化する例や図を取り入れる例
メッセージの改善に向けた2つ目の参考例は、オランダで河川の氾濫が見込まれたときに地域の防災当局から出された情報です。次の図はそのメッセージが掲載されたホームページのスクリーンショットです。注目点は各情報の発表時刻が分かりやすく表示される点と、地図が使われている点です。

予報や状況は刻一刻と変わるので、情報の発表時間が分かりやすい形で表示されるとその変化を含めて受け手側が動きを追いやすくなります。また、図を適宜利用することで言葉によって説明するよりも理解が進みます。
社内のシステムや一斉のメールなどを使って注意喚起を行う場合には、以下の例のように図も利用して注意喚起を行うことができるようになるのが理想的です。河川氾濫が発生しそうな予測があるのであれば、指定河川洪水予報の中の水位の予測とハザードマップの浸水想定を組み合わせて従業員に見せていくだけでも、この先何が起こる可能性があるのかを端的に伝えることができるでしょう。

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