2018/05/18
ニュープロダクツ
東芝デジタルソリューションズは17日、設備のオペレーションやメンテナンスなどの現場作業の業務効率化や熟練作業者の技術継承などをAR(拡張現実)で支援する、現場作業のデジタル化ソリューション「Meister AR Suite」の提供を開始したと発表した。ものづくりIoTソリューション「Meisterシリーズ」の新たなラインナップ。経験が少ない作業者でも正しい現場作業をスムーズに行うことができる。
作業用タブレットが対象設備を認識すると「ARマニュアル」により作業箇所や手順がARで表示され、音声や動画でガイドされる。これにより、経験が少ない作業者でも正しい現場作業をスムーズに行うことが可能となり、紙のマニュアルを持ち歩く必要もなくなる。また「ARナビゲーション」により作業者を施設内の対象設備まで安全・確実に誘導することができる。
これらのARコンテンツは、ノンプログラミングで直感的なGUI(Graphical User Interface)の「ARコンテンツジェネレータ」により、ARの専門知識がなくても、顧客自身のパソコンで簡単に作成・編集できる。
同社によると、製造工場やエネルギー・社会インフラにおける設備のオペレーションやメンテナンスの現場では、熟練作業者の高齢化・減少により新たな人材の確保・育成が必要となっているという。作業内容や作業頻度もまちまちで、技術継承には時間を要する。経験が少ない作業者にとっては、施設内に点在する対象設備をなかなか見つけられない、点検方法・点検箇所を理解しにくいなどの課題もある。作業ミスに起因する問題発生を防ぐためには、点検箇所や判定基準などを作業者の記憶に頼るのではなくマニュアルなどで都度確認しながら作業を行うことが求められるが、マニュアルが整備できていない、作業環境の変化にマニュアルの更新が追いつかないなどの状況もあり、業務効率化、技術継承をより難しいものにしているという。
■ニュースリリースはこちら
https://www.toshiba-sol.co.jp/news/detail/20180517.htm
(了)
防災・危機管理関連の新製品ニュースリリースは以下のメールアドレスにお送りください。risk-t@shinkenpress.co.jp
リスク対策.com:横田 和子
ニュープロダクツの他の記事
おすすめ記事
-
-
ゲリラ豪雨を30分前に捕捉 万博会場で実証実験
「ゲリラ豪雨」は不確実性の高い気象現象の代表格。これを正確に捕捉しようという試みが現在、大阪・関西万博の会場で行われています。情報通信研究機構(NICT)、理化学研究所、大阪大学、防災科学技術研究所、Preferred Networks、エムティーアイの6者連携による実証実験。予測システムの仕組みと開発の経緯、実証実験の概要を聞きました。
2025/08/20
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/08/19
-
-
-
-
「自分の安全は自分で」企業に寄り添いサポート
海外赴任者・出張者のインシデントに一企業が単独で対応するのは簡単ではありません。昨今、世界中のネットワークを使って一連の対応を援助するアシスタンスサービスのニーズが急上昇しています。ヨーロッパ・アシスタンス・ジャパンの森紀俊社長に、最近のニーズ変化と今後の展開を聞きました。
2025/08/16
-
-
白山のBCPが企業成長を導く
2024年1月1日に発生した能登半島地震で震度7を観測した石川県志賀町にある株式会社白山の石川工場は、深刻な被害を受けながらも、3カ月で完全復旧を実現した。迅速な対応を支えたのは、人を中心に据える「ヒト・セントリック経営」と、現場に委ねられた判断力、そして、地元建設会社との信頼関係の積み重ねだった。同社は現在、埼玉に新たな工場を建設するなどBCPと経営効率化のさらなる一体化に取り組みはじめている。
2025/08/11






※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方