2012/10/23
ニュープロダクツ
宿泊施設や食事を提供、ヘリコプター利用も
株式会社ワンビシアーカイブズ
株式会社ワンビシアーカイブズ(東京都港区虎ノ門)は、四季の湯温泉ホテル・ヘリテイジを運営する株式会社ヘリテイジ(本社:埼玉県熊谷市、以下ホテル・ヘリテイジ)と提携し、11月1日よりワンビシデータセンターの利用者に対して、災害時の長期滞在支援を開始する。災害時のシステム復旧作業・事業継続に伴う長期滞在に際し、データセンター近隣に位置するホテル・ヘリテイジの宿泊施設、食事、移動手段などを優先的に利用してもらえるようにする。
![](https://risk.ismcdn.jp/mwimgs/7/a/670m/img_7a8162550906136a9bb13c31346174fb19795.jpg)
企業や自治体などの組織では、BCP(事業継続計画)の策定に伴い、事業拠点が被災した場合の対策として、システムのデータセンター設置やバックアップオフィス(代替事業拠点)の確保を進めているが、東日本大震災以降、移動手段や宿泊・食事など、実際にその場所で人員が働くために必要な環境まで準備しておかないと機能しないといった、より実践的な課題が指摘されている。
そこで同社では、これまで取り組んできたバックアップデータの安全保管やデータセンターの運営、バックアップオフィスの提供などに加え、新たに、災害時に集まる人員の移動手段や滞在環境を懸念されるニーズに応え、業界初となるホテルとの提携を締結した。
具体的には、宿泊や食事、移動手段(バス・ヘリコプター)などデータセンターの利用者が災害時に長期滞在するための環境を優先的に確保する。また、ホテル内の研修会議室を、一般的な事務機能を備えたバックアップオフィスとして優先的に貸し出す。
価格は、利用都度、発生するが、訓練時には、通常料金よりも安価でホテルを利用できるという。また、ヘリコプターは、1回20万円(新木場・ホテル・ヘリテイジ間、距離に応じて変動)から利用できる。
![](https://risk.ismcdn.jp/mwimgs/1/5/670m/img_159c4223536927534461c309b19dff0629657.jpg)
ホテル・ヘリテイジは、都心から90分という好アクセスにあり、温泉・プールに加え研修会議室も充実し、多くの企業に利用されている。バス、ヘリコプターなど公共機関に頼らない移動手段を保有しているほか、水や電気、燃料の確保など災害時の受け入れ体制に力を入れている。
【問合わせ先】
株式会社ワンビシアーカイブズ経営企画部
TEL:03-5425-5400
ニュープロダクツの他の記事
おすすめ記事
-
-
-
3線モデルで浸透するリスクマネジメントコンプライアンス・ハンドブックで従業員意識も高まる【徹底解説】パーソルグループのERM
「はたらいて、笑おう。」をグループビジョンとして掲げ、総合人材サービス事業を展開するパーソルグループでは、2020年のグループ経営体制の刷新を契機にリスクマネジメント活動を強化している。ISO31000やCOSO-ERMを参考にしながら、独自にリスクマネジメントの体制を整備。現場の業務執行部門(第1線)、ITや人事など管理部門(第2線)、内部監査部門(第3線)でリスクマネジメントを推進する3線モデルを確立した。実際にリスクマネジメント活動で使っているテンプレートとともに、同社の活動を紹介する。
2024/07/23
-
インシデントの第一報を迅速共有システム化で迷い払拭
変圧器やリアクタなどの電子部品や電子化学材料を製造・販売するタムラ製作所は、インシデントの報告システム「アラームエスカレーション」を整備し、素早い情報の伝達、収集、共有に努めている。2006年、当時社長だった田村直樹氏がリードして動き出した取り組み。CSRの一環でスタートした。
2024/07/23
-
「お困りごと」の傾聴からはじまるサプライヤーBCM支援
ブレーキシステムの開発、製造を手掛けるアドヴィックスは、サプライヤーを訪ね、丁寧に話しを聞くことからはじまる「BCM寄り添い活動」を2022年度から展開している。支援するのは小規模で経営体力が限られるサプライヤー。「本当に意味のある取り組みは何か」を考えながら進めている。
2024/07/22
-
-
危機管理担当者が知っておくべきハラスメントの動向業務上の指導とパワハラの違いを知る
5月17日に厚生労働省から発表された「職場のハラスメントに関する実態調査報告書」によると、従業員がパワハラやセクハラを受けていると認識した後の勤務先の対応として、パワハラでは約53%、セクハラでは約43%が「特に何もしなかった」と回答。相談された企業の対応に疑問を投げかける結果となった。企業の危機管理担当者も知っておくべきハラスメントのポイントについて、旬報法律事務所の新村響子弁護士に聞いた。
2024/07/18
-
基本解説 Q&A 線状降水帯とは何か?集中豪雨の3分の2を占める日本特有の現象
6月21日、気象庁が今年初の線状降水帯の発生を発表した。短時間で大量の激しい雨を降らせる線状降水帯は、土砂災害発生を経て、被害を甚大化させる。気象庁では今シーズンから、半日前の発生予測のエリアを細分化し、対応を促す。線状降水帯研究の第一人者である気象庁気象研究所の加藤輝之氏に、研究の最前線を聞いた。
2024/07/17
-
-
災害リスクへの対策が後回しになっている円滑なコミュニケーション対策を
目を向けるべきOTリスクは情報セキュリティーのほかにもさまざま。故障や不具合といった往年のリスクへの対策も万全ではない。特に、災害時の素早い復旧に向けた備えなどは後回しになっているという。ガートナージャパン・リサーチ&アドバイザリ部門の山本琢磨氏に、OTの課題を聞いた。
2024/07/16
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方