2022/05/20
ニュープロダクツ
粉砕機メーカーの晃立工業(岡山県津山市、福廣匡倫社長)は、データ消去の不備による機密漏えいを防ぐため、さまざまな記録メディアを物理的に破壊するマルチメディアシュレッダー「マイティセキュリティーシリーズ」を開発・販売。中央省庁や地方自治体など、政府・行政機関を中心に導入実績を伸ばしている。
これまでのメディアシュレッダーとは違い、高速回転するハンマーの打撃によって記録メディアを叩き割る仕組み。SSD、ICチップ・カード、CD・DVD、USBメモリなどのほか磁気テープ、HDDなど、従来は対応できなかったメディアも破壊できる。「ロストル」と呼ぶパンチ穴スクリーンのサイズとハンマー形状、ハンマーの回転速度の組み合わせにより、幅広い記録メディアに対応し、また粉砕サイズを自在に調整することが可能だ。
2019年、神奈川県の廃棄HDDが不正に転売されて情報が流出する事件が発生。総務省は翌年「地方公共団体における情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」を改定し、情報の機密度合いに応じたデータの消去とその確実な履行を担保する方法を規定した。
ただ、現時点では、完全な消去方法は存在しないのが実情だ。一般的に用いられる上書き消去や磁気消去は適用対象・条件が限られるうえ、データ抹消の目視確認が難しいためコンピューター上の照合作業が不可欠。信頼性が高いとされる物理破壊も直接データを消すわけではないため、記録メディアのダメージが小さいとアクセスの可能性を残してしまう。
そのため同社は、情報先進国のアメリカやドイツなどの規格を参考に粉砕サイズなどの機能を設計。鉱山砕石機械の開発で培った粉砕技術を活用し、欧米メーカー製のメディアシュレッダーによる細断サイズを大幅に上まわる粉々の状態まで破壊可能なシュレッダーの開発を実現した。記録メディアによっては最小2ミリ以下まで砕くことができる。
処理速度は、USBメモリであれば1個当たり約1.2秒(φ15ミリロストル)、HDD2.5インチであれば2個当たり約20秒(φ50ミリロストル)、SSⅮ2.5インチであれば1個当たり約15秒(φ15ミリロストル)。同社は機密データのセキュリティーレベルや記録メディアの種類、希望破壊サイズ、使用方法・頻度などに応じて数タイプのメディアシュレッダーを販売するほか、顧客の敷地内や立会いの下での受託処理の相談にも応じる。
防災・危機管理関連の新製品ニュースリリースは以下のメールアドレスにお送りください。risk-t@shinkenpress.co.jp
リスク対策.com 編集部
- keyword
- ITセキュリティ
- 情報漏えい
- データ消去
- メディアシュレッダー
ニュープロダクツの他の記事
おすすめ記事
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/03/31
-
ドンロー主義の顕在化に揺れる世界
アメリカとイスラエルが2月28日、イランへ大規模な軍事作戦を開始。イランは徹底抗戦する構えで、中東全体を巻き込む紛争に発展しました。早期停戦が待たれるも、長期化の可能性も依然濃厚。アメリカ政治に詳しい上智大学教授の前嶋和弘氏に、トランプ政権の思惑と今後の軍事行動に影響を与える要因を聞きました。(インタビューは3月16日)
2026/03/30
-
引き合い急増する「セキュリティソムリエ」
ソフトバンクのグループ企業でIT商社のSB C&Sは2021年から、サイバーセキュリティ市場の多様化に対応するため販売パートナーへの支援活動を展開。商社の情報力・目利き力を生かしてSIerやベンダーの提案力を補強し、その先のユーザー企業へ最適なソリューションを届けています。「セキュリティソムリエ」と銘打った活動のねらいを聞きました。
2026/03/30
-
-
-
-
-
-
-
火事・水害の被災設備に復旧という選択肢
災害復旧専門サービスのベルフォアジャパンは昨年、独自営業による顧客開拓に乗り出しました。これまでは共同出資者の東京海上日動火災保険を窓口としてきましたが、体制変更を機に直接の市場アプローチを開始。BCPの実効性を確保する手段として自社のサービスを訴求する考えです。代表取締役社長の加藤道久氏に今後の市場戦略を聞きました。
2026/03/18







※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方