2016/07/01
ニュープロダクツ
プレス工業が開発した「地震シェルター」は、地震発生時にとっさの避難が難しい工場などにおいて緊急避難場所として周辺の人々の命を守る。最大200トンの静荷重に耐えることができ、同社の解析シミュレーションでは10mの高さから300㎏のH鋼が落下しても生存空間の確保ができることが確認されているという。工場、倉庫などでの利用を見込む。
これまでの導入事例としては、新耐震基準を満たしていない工場施設などが多く、耐震工事までの応急措置として「防災シェルター」を取り入れているという。
同社はトラックや建設機材などの部品製造を主に手掛けており、パイプ状の鋼材を特殊な形状の鋼管に加工する技術に優れている。今回の地震シェルターも、油圧ショベルの運転席の製造技術を活用した。価格は24人収容タイプ(長さ約3m、幅2m、高さ約2m)が160万円、16人収容タイプ(長さ約2m、幅約2m、高さ約2m)が125万円。広さは避難人数に応じて変更可能。オプションとして緊急地震速報装置を取り付けることもできる。
(了)
ニュープロダクツの他の記事
おすすめ記事
-
苦境に立っている企業は声をあげるべき一方向のメッセージだけ優先するのは危険
緊急事態宣言によって経済社会のダメージが一層深刻化。先行きが見通せない状況が続くなか、飲食大手では「このままでは雇用を守れない」として営業時短要請に応じない動きが広まっています。企業の危機管理担当者が持つべき視点と取り組むべき対策を聞くリレーインタビュー第3弾は、危機管理広報の観点からの意見を紹介。
2021/01/27
-
「ジョブ型」へシフトできない姿が露呈変わらなければ人は入って来ない
新型コロナウイルス感染症の先行きが見通せない状況が続いています。企業の危機管理担当者がいま持つべき視点と取り組むべき対策を、感染リスクと事業継続リスクの側面から聞くリレーインタビュー第2弾。プリンシプルBCP研究所の林田朋之所長のコメントを紹介します。
2021/01/26
-
従来のビジネストレンドが「加速」する当座をしのぐことより中長期を見すえて
緊急事態宣言の再発令で経済社会のダメージが一層深刻化、先行きも見通せないなかで企業の危機管理担当者がいま持つべき視点と取り組むべき対策は何か。感染リスクと事業継続リスクの側面から、専門家にリレーインタビューします。
2021/01/25