JIPDECの認定機関では初

BSIグループジャパン株式会社(東京都港区、代表取締役社長:竹尾直章氏)は8月 24日付けで、国内企業5社に対して事業継続マネジメントシステム(BCMS)の国際規格であるISO22301の認証を発行したと発表した。同社は同日付で、一般財団法人日本情報経済社会推進協会(以下、JIPDEC)からISO22301 の審査機関として認定を受けており、国内でJIPDECが認定した審査機関によるISOの認証発行は初となる。

■富士通、大塚製薬などが認証取得
BSIグループジャパンからISO22301の認証を受けたのは、富士通株式会社インフラサービスグループ(神奈川県川崎市)、株式会社キューデンインフォコム インターネットデータセンター(非公開)、アルファーテック株式会社(東京都西東京市)、大塚製薬株式会社(東京都港区)、株式会社サン・パートナーズ-(東京都千代田区)の5社(※適用範囲などは下記参照)

ISO22301は、BCMSの国際規格として今年5月15日に発行された。国内ではこれまで、JIPDECが、BCMSの第3者認証のあり方を検証する適合性評価制度を実施してきたが、認証の規格として使われていたのは英国の規格であるBS25999-2。こちらは既に国内で30社程度が認証を取得している。JIPDECでは、当初からISO22301が発行された時点で、認証規格をISOへ移行する方針を示しており、今回のISO発行を受け6月26日に正式に移行を発表。審査機関に対する要求事項「BCMS認証機関の認定基準および指針」を改訂するなど正式運用の準備を進めていた。

BSIグループジャパンの竹尾直章社長は「ISO22301による認証登録は、組織が事業継続管理(BCM:Business Continuity Management)という観点から、万全な事業継続能力を備えていることを証明するものであり、取引先、パートナーといったステークホルダーからの信頼を勝ち得ることができる。このため、ISO22301の認証に対するニーズや期待は、今後、ますます高まっていくと予想される」とコメントしている。



【BSIグループジャパンがJIPDEC認定によるISO22301認証を発行した組織】

●登録組織:富士通株式会社 インフラサービスグループ
●審査登録証発行日:2012年8月24日
●認証登録範囲:お客様の情報システムおよびネットワーク等の情報インフラを安全かつ安定した状態で提供するための製品保守、サービス

●登録組織:株式会社キューデンインフォコム インターネットデータセンター
●審査登録証発行日:2012年8月24日
●認証登録範囲:インターネットデータセンターの運用

●登録組織:アルファーテック株式会社
●審査登録証発行日:2012年8月24日
●認証登録範囲:コンピューターシステムの設置・設定及び保守サービス・並びにクラウドサービスの提供と運用サービス

●登録組織:大塚製薬株式会社
●審査登録証発行日:2012年8月24日
●認証登録範囲:医療関連事業製品の生産及び安定供給

●登録組織:株式会社サン・パートナーズ
●審査登録証発行日:2012年8月24日
●認証登録範囲:コンサルティング、教育研修、監査サービスおよび関連するソフトウェアの開発・検証

(※BSIグループジャパンの発表の認証登録番号順に記載)