2023/02/21
ニュープロダクツ

アイコムは、携帯電話の高速通信規格(LTE)と一般業務用無線の2つの通信方式を搭載した新たなハイブリッドIPトランシーバーを販売する。一般業務用無線機とIP無線機の機能を持たせながら、本来異なる内部部品を共通化するなどして、手のひらサイズの小型化に成功したもの。VHF帯の周波数に対応する「IP700SV」と、UHF帯に対応する「IP700SU」の2機種を展開する。
LTE回線の通信に必要なSIMカードをキャリア別に2枚挿せる「デュアルSIM」に対応し、官公庁やインフラ企業が求める冗長性を確保。キャリアは、auとNTTドコモに対応する。また、携帯回線と一般業務用無線を同時使用する「デュアルモード」機能を搭載しており、近距離間の通信は無線による直接通話、遠距離間や機器同士の電波が届かない入り組んだ場所では携帯回線と、2つの通信方式を同時に使って通話できる。
新製品同士だけでなく、一般業務用無線機や、同社製のIPトランシーバーであればどの機種とも通信可能。PTTボタン(送信ボタン)を押し分けることで、通話するグループを変える機能も備える。多様な通信機器をシームレスに接続する同社の通信拡張ユニット「RoIPゲートウェイVE-PG4」を導入することで、IPトランシーバー、デジタル簡易無線、特定小電力トランシーバー、衛星通信トランシーバー、W-LANトランシーバーといった、各種無線機とも通話可能になる。
そのほか、同製品では、筐体の骨格として強度や防水性を備えた「樹脂ハイブリッドシャーシ」を採用。これにより、一般業務用無線機とデュアルSIM対応のIP無線機の機能を1つの筐体に収めながら小型化することに成功した。
新製品(両機種)のサイズは、約140×61×42ミリメートル。重量は約320グラム。希望小売価格はオープン価格。別途、月額定額の通信料がかかる。
■プレスリリース
防災・危機管理関連の新製品ニュースリリースは以下のメールアドレスにお送りください。risk-t@shinkenpress.co.jp
リスク対策.com 編集部
ニュープロダクツの他の記事
- 専門家による分析とAI・機械学習により世界のリスクを常時把握
- BCPや災害対策に期待がかかるStarlinkサービス
- LTEデュアルSIMと業務用無線を搭載したIPトランシーバー
- 「自助」から「共助」まで網羅する総合防災支援アプリ
- コンビニプリントで「防災関連地図」作成
おすすめ記事
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2023年3月28日配信アーカイブ】
【3月28日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:内閣府事業継続ガイドラインの改定/ヘルメット努力義務化
2023/03/28
-
-
-
-
組織の垣根を越えるリスクマネジメント活動
住宅建材・設備機器メーカー大手の株式会社LIXILHOUSING TECHNOLOGYは「体系化」「情報」「活動」の3軸をベースにリスクマネジメントを展開。重点活動の一つが、自然災害リスクに対する対応力向上活動です。災害による被害の最小化は住宅建材設備を供給する者の責任と位置付ける同社の取り組みを紹介します。
2023/03/19
-
コカ・コーラにおけるリスクマネジメントERMとリスク対応計画の枠組み
ザ コカ・コーラ カンパニーは、ビジネスにおいて何らかのリスクが発生し悪影響を及ぼす可能性があることを認識し、それらに対処するプロセスを展開しています。日本においても、日本コカ・コーラをはじめ全国のコカ・コーラボトラーズ各社と連携を図っています。包括的企業リスク管理(ERM)プログラムによって、ビジネスに破壊的な影響を及ぼすリスクの軽減戦略を実行すると同時に、ビジネスの機会を積極的に模索しスマートにリスクをとることを可能にしています。取り組みの内容を日本コカ・コーラ株式会社 広報・渉外&サステナビリティ推進部 リスクマネジメント&クライシスレゾリューション シニアマネジャーの清水 義之さんにご発表いただきました。2023年3月14日開催。
2023/03/16
-
-
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2023年3月14日配信アーカイブ】
【3月14日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:いよいよマスク着用ルール緩和
2023/03/14
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方