2023/09/07
独自調査
リスク対策.com は、組織の風水害対策の取り組み状況を把握するため、インターネットによるアンケート調査を実施した。前回に続き、今号では、過去に風水害による被災経験がある企業と無い企業の差について紹介する。調査は 7 月13 日から25日までリスク対策.comのメールマガジン購読者を対象に行い、208 の有効回答を得た。
被災経験がある企業ほど事業停止も経験している
調査では、過去の風水害における浸水や土砂などによる「施設の被災経験」について聞いた。本社、本社以外の自社施設それぞれについて質問した結果は前回紹介した通り。本社施設で 9.3%、本社施設以外の自社施設で38.8%が、被災経験があると回答した。
この結果をもとに、本社と本社以外の自社施設のいずれかが過去に被災した経験がある企業(N=93)と、被災経験が無い企業(N=112)の2グループに分け、豪雨災害対策における取り組み状況などを分析した【グラフ1】。
まず、過去に風水害により事業中断をした期間について比較すると、当然ながら、「被災経験無し」のグループより「被災経験あり」のグループは、事業中断の期間が長いことが明らかになった。具体的には、「被災経験無し」のグループは82.4%が「事業中断したことがない」との回答だった一方で、「被災経験あり」のグループは、「事業中断したことはない」との回答は43%にとどまり、45.3%が1 週間未満の事業中断を経験、4.7%が1 週間以上1カ月未満の事業中断を経験していた。被災経験がなく、事業中断をしている企業については、サプライチェーンの被災などによるものと考えられるが、直接の被災が事業中断に大きな影響を与えることを裏付けた【グラフ2】。
独自調査の他の記事
おすすめ記事
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2026/08/05
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/08/04
-
-
-
-
令和8年熊本地震 猛暑の被災地で熱中症を避ける
最大震度7を記録した令和8年熊本地震。熊本県内では400超の避難所が開設され、約9千人が避難している(29日時点)。真夏の避難生活は、熱中症の危険性を確実に高める。しかもこれからは、猛暑・酷暑下での復旧活動が本格化し、多くの人々が被災地で活動する。現地で熱中症をどう防いだらいいか。熱中症と災害医療に詳しい、さいたま赤十字病院高度救命救急センターの席 望医師に対策を聞いた。
2026/07/30
-
令和8年熊本地震 広がるデマ、どう見分ける?SNSとの向き合い方
28日に発生した最大震度7を記録した熊本地震では、早くも豪華寝台列車「ななつ星」が脱線したなどのデマ情報が広く拡散された。災害のたびに、広くSNSで拡散される情報にどう向き合えばいいか。デジタル空間の情報分析を専門とする Japan Nexus Intelligence の竜口七彩氏に聞いた。
2026/07/29
-
-
事例研究で有事に備え、組織の体質改善で形骸化を防ぐ
組織レジリエンスの強化やサイバーセキュリティーの向上、サプライチェーンの強靭化など、危機管理やリスク管理担当者が関与する領域は年々拡大している。変化する社会状況にあわせ、担当者はどのように学び、備え、対応することが求められるのか。森総合研究所代表の森健さんは、自治体と企業で危機管理担当者としての経験を積み、現在はコンサルタントとして、企業や団体の危機管理の支援を手がけている。自身の経験を踏まえ、危機管理の担当者にどうアドバイスしているのか、話を聞いた。
2026/07/27
-








※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方