生体認証でセキュリティ性は上がるか
第49回:セキュリティの勘違い(1)
多田 芳昭
一部上場企業でセキュリティー事業に従事、システム開発子会社代表、データ運用工場長職、セキュリティー管理本部長職、関連製造系調達部門長職を歴任し、2020年にLogINラボを設立しコンサル事業活動中。領域はDX、セキュリティー管理、個人情報管理、危機管理、バックオフィス運用管理、資材・設備調達改革、人材育成など広範囲。バイアスを排除した情報分析、戦略策定支援、人材開発支援が強み。
2023/10/16
再考・日本の危機管理-いま何が課題か
多田 芳昭
一部上場企業でセキュリティー事業に従事、システム開発子会社代表、データ運用工場長職、セキュリティー管理本部長職、関連製造系調達部門長職を歴任し、2020年にLogINラボを設立しコンサル事業活動中。領域はDX、セキュリティー管理、個人情報管理、危機管理、バックオフィス運用管理、資材・設備調達改革、人材育成など広範囲。バイアスを排除した情報分析、戦略策定支援、人材開発支援が強み。
セキュリティに関して、正しく理解し適切な行動ができていると自信を持っていえる人がどれほどいるだろうか。
セキュリティは社会生活のみならず、国家や企業組織を支える基盤であり、個々人の活動がその礎である。にもかかわらず、実態はお寒い状態ではないだろうか。それは、セキュリティに関してさまざまな勘違いが広まっていることが原因ではないかと思っている。
セキュリティに関して、巷では陰謀論にも近い論争や感情的感覚論での吹聴が多い。セキュリティは本来、ロジカルで具体的なリスクとその低減策をもって語られるべきものであり、感覚的感情論とは対極にある存在だ。が、社会の方向性を定める政治・行政において、特に意思決定に関与する領域では極めて文学的な感覚によるあいまいな説明が支配的である。
政治の理解不足が理解不足の世論を生み出し、そのうえで政治がポピュリズムに傾倒するという悪循環である。かつ、マスメディアにおいても視聴率傾倒という同種の環境が形成され、情報空間が感情論に支配されてマッチポンプとなるのだろう。
政治を監視し、実態を一般に知らしめる情報発信責任があるマスメディアがまったくもってロジカルではないのは致命的である。確かに正しい情報を伝えるのは受け側に退屈感を与え、視聴率を稼げないかもしれない。感情論で危機を煽り、陰謀論をちらつかせた方が視聴率は取れるだろう。そしてそれに同調する専門家と称するメディア御用コメンテイターが、ビジネスとしてメディア受けするコメントを発信する。
だが、そのような環境で支配的になっている情報を鵜呑みにしていては、セキュリティなど保てるわけがなく、社会が混乱に陥りかねない。
再考・日本の危機管理-いま何が課題かの他の記事
おすすめ記事
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/03/17
余計な情報をつながない安否確認システム
安否確認システム「オクレンジャー」は2006 年に提供を開始したサービス。災害時の初動に欠かせないアプリとして広く認知され、累計ユーザー数260 万を突破した。開発元のパスカルは地域のSIerとして、防災分野以外でもビジネスの高度化に貢献する。社長の井上隆氏に、創業以来の事業コンセプトと今後の展望を聞いた。
2026/03/11
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2026/03/05
ネット風評被害を叩き企業の信頼を守る
ネット社会の「カイシャの病院」として企業の風評被害を治療・予防するソルナは昨年7月、代表交代をともなう事業承継を行いました。創業者の三澤和則氏が代表取締役を退任し、新たに安宅祐樹氏が就任。これまでのサービス価値をさらに高め、企業の信頼の基盤を保全していく構えです。新社長の安宅氏に事業承継の経緯と今後の展望を聞きました。
2026/03/02
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方