2024/04/22
産総研「さんぽのひろば」週刊化学災害ニュース
2024/3/17発生の、北海道・貨物列車専用駅でボイラ燃料の重油が河川に流出
駅で使用していたボイラ燃料の重油の給油用配管に開いた直径約1mmの穴から、重油が漏洩した可能性。配管は1980年に設置されたものであった
2024/4/4発生の、愛知・農機具倉庫で農薬入りの瓶が破損して異臭が発生
現場では農機具倉庫の解体作業が行われており、倉庫の整理をしていた際に、農薬入りの瓶が破損して農薬が漏洩した可能性。作業員3名と付近のデイサービス施設の入居1名者が目の痛みなどで体調不良となった
2024/4/6発生の、奈良・リサイクル会社の事務所兼倉庫で火災
事務所兼倉庫と敷地内の産業廃棄物など、計約3,000平方mが焼けた。現場は産業廃棄物のプラスチックや金属を粉砕処理する作業場で、倉庫には袋詰めにしたプラスチックなどが積まれていた
2024/4/7発生の、静岡・アルミニウムリサイクル工場で堆積したアルミニウム粉塵の火災
工場の側溝内に堆積していたアルミニウム粉塵に何かの原因で着火した可能性
2024/4/8発生の、福井・火力発電所の燃料運搬用ベルトコンベア付近で火災
建屋内に保管されていた木質ペレットや堆積していた木屑などが焼け、ベルトコンベアとスロープの一部、約1.3平方mが焼けた
2024/4/9発生の、長崎・汚水処理船で作業中に硫化水素またはシアン化水素の中毒
在日米軍基地内の港に接岸して作業中の汚水処理船で起きた中毒事故。作業員2名が死亡。何かの原因で作業船のタンク内で硫化水素やシアン化水素が発生し、死亡した作業員が吸った可能性
出典:産業技術総合研究所 安全科学研究部門「さんぽのひろば」
産総研「さんぽのひろば」週刊化学災害ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
ゲリラ豪雨を30分前に捕捉 万博会場で実証実験
「ゲリラ豪雨」は不確実性の高い気象現象の代表格。これを正確に捕捉しようという試みが現在、大阪・関西万博の会場で行われています。情報通信研究機構(NICT)、理化学研究所、大阪大学、防災科学技術研究所、Preferred Networks、エムティーアイの6者連携による実証実験。予測システムの仕組みと開発の経緯、実証実験の概要を聞きました。
2025/08/20
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/08/19
-
-
-
-
「自分の安全は自分で」企業に寄り添いサポート
海外赴任者・出張者のインシデントに一企業が単独で対応するのは簡単ではありません。昨今、世界中のネットワークを使って一連の対応を援助するアシスタンスサービスのニーズが急上昇しています。ヨーロッパ・アシスタンス・ジャパンの森紀俊社長に、最近のニーズ変化と今後の展開を聞きました。
2025/08/16
-
-
白山のBCPが企業成長を導く
2024年1月1日に発生した能登半島地震で震度7を観測した石川県志賀町にある株式会社白山の石川工場は、深刻な被害を受けながらも、3カ月で完全復旧を実現した。迅速な対応を支えたのは、人を中心に据える「ヒト・セントリック経営」と、現場に委ねられた判断力、そして、地元建設会社との信頼関係の積み重ねだった。同社は現在、埼玉に新たな工場を建設するなどBCPと経営効率化のさらなる一体化に取り組みはじめている。
2025/08/11
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方