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国内のカーボン・オフセットの取り組みで比較的に多いのは、①会議・イベントのオフセット、②クレジット付製品・サービスのオフセット、③寄付型オフセットであり、国外では、①オフセット商品・サービス、②自己活動のオフセットです。第5回第6回に引き続き、国内外の企業が、カーボン・オフセットに取り組む積極的な姿を紹介いたします。

(1) 国内のカーボン・オフセットの取り組み事例

国内のカーボン・オフセットの取り組み登録数は、2024年5月時点において1515件です。以下では、①会議・イベントのオフセット、②クレジット付製品・サービスのオフセット、③寄付型オフセットの事例の一部を紹介いたします。

  • 図表1 会議・イベントのオフセットの事例(一部)
  1. 主催者・事業者
  1. オフセットの主たる内容とオフセット量
  1. 横浜観光コンベンション・ビューロー
  1. 「横浜ブルーカーボン・オフセット制度」にて、9.2 t -CO2オフセット

出雲ガス

  1. 「神話の國出雲さんさん俱楽部クレジット」にて、150 t - CO2オフセット
  1. NAKAMICHIFARM
  1. 「農機具などから排出するオフセット」にて、3 t - CO2オフセット
  1. 季の庭ヤエール
  1. 「季の庭ヤエールのソフトクリーム」にて、1 t -CO2オフセット
  1. 富士瓦斯
  1. 「&LPGカンファレンス」設立総会にて、12 t -CO2オフセット
  1. 山口市環境部
  1. 山口市「Happy COOL CHOICE Meeting」にて、2 t -CO2オフセット
  1. 経済産業省
  1. 「TCFDサミット2020」にて,  1 t -CO2オフセット
  1. 北広島町町民課
  1. 「北広島町スノーフェスティバル」にて、7 t -CO2オフセット
  1. 岡山市政策局
  1. 「G20岡山保険大臣会合及び関連イベント」にて、158 t - CO2オフセット
  1. さっぽろホワイトイルミネーション実行委員会
  1. 「第18回ミュンヘン・クリスマス市in Sapporo」にて、20 t -CO2オフセット
  1. 伊藤組
  1. 「地球にやさしい通年型カーボン・オフセット貸会議室」にて、80 t -CO₂オフセット
  1. 湘南国際マラソン実行委員会
  1. 「第14回湘南国際マラソン”エコ・フレンドシップ”」にて、47 t -CO2オフセット
  1. 出雲市
  1. 「2019第38回出雲くにびきマラソン」にて、2 t -CO2オフセット
  1. 大樹町
  1. 「宇宙のまち`大和町’が始めた地球にやさしい取り組み」にて、30 t -CO2オフセット
  1. 凸版印刷
  1. 「TOPPAN eSPORTS FESTIVAL」にて、10 t -CO2オフセット
 

図表1より、横浜観光コンベンション・ビューローの「横浜ブルーカーボン・オフセット制度」を紹介します。

「国際会議協会ICCA(International Congress and Convention Association)アジア太平洋サミット」が、「ICCA Asia Pacific Chapter Summit 2020」実行委員会により、2020年12月15日と16日にパシフィコ横浜ノースで開催されました。この会議参加者・運営者の移動距離、会場でのエネルギー使用状況からCO2排出量を測定し、9.2t— CO2を「横浜ブルーカーボン・オフセット制度」によってカーボン・オフセットを実施しました。この制度は、横浜の海を舞台にした世界でも類を見ないカーボン・オフセット制度であります。この国際会議は、日本で初めて「横浜ブル―カーボン・オフセット制度の証明書」を取得しました。

  • 図表2  クレジット付製品・サービスオフセットの事例(一部)
  1. 主催者・事業者
  1. オフセットの主たる内容とオフセット量
  1. ローソン
  1. 「CO2オフセット運動」にて、30,191 t -CO2オフセット
  1. サッポロビール、生活協同組合コープさっぽろ
  1. 「北海道の森を元気にしよう!」共同キャンペーン第4弾にて、140 t -CO2オフセット
  1. ダイドウ
  1. 「循環式水洗トイレリサイくるん」にて、4 t -CO2オフセット
  1. 戸梶建設
  1. 「住宅リホーム」にて、4 t -CO2オフセット
  1. 十和建設
  1. 四万十川産「うなぎの骨せんべい」にて、4 t -CO2オフセット
  1. エスエス
  1. 「生姜の國のチョコレート」にて、4 t -CO2オフセット
  1. いの町
  1. 「マグネット」にて、6 t -CO2オフセット
  1. 土佐名産会
  1. 「土佐の果実・飲むゼリー」にて、4 t -CO2オフセット
  1. しまんと百笑かんぱに
  1. 「天然あゆだし」にて、4 t -CO2オフセット

 山のくじら舎

  1. 「ペン立て・ティシュBOX・フォトフレーム」にて、5 t -CO2オフセット
  1. 戸田商行
  1. 「畳床用木毛」にて、4 t -CO2オフセット
  1. ひだか和紙
  1. 「典具テープ」にて、4 t -CO2オフセット
  1. 高島油店
  1. 「やまなし県有林活用温暖化プロジェクト」にて、27 t -CO2オフセット
  1. フリーク
  1. 「自動車修理サービス」にて、5 t - CO2オフセット
  1. ホテル八千代
  1. 「宿泊プラン」にて、7 t - CO2オフセット
 

図表2より、ローソンの「CO2オフセット運動」を紹介します。

ローソンは、クレジット(排出権)にて個人でも手軽にCO2をオフセットできるようにし、この運動に参加すれば、自らCO2排出をオフセットして、世界のCO2削減にも貢献でき、地球温暖化防止に役立つことを目標としています。

参加方法は、①ポイント特典オフセット、②Loppiオフセット、③CO2排出権付商品オフセットの3つです。2023年2月末時点での参加数は、延べ3875万人、オフセットCO2累計は、3万191tとなり、そのしくみは、次のとおりであります。

①の場合は、「環境社会貢献コースCO2オフセット20kg」1口=50ポイント、累計2500ポイント(50口)を貯めますと、オフセットの証書とカードがセットになった証明書(ケータイバック付き)が発行されます。

②の場合は、1tーCO2オフセット2619円(税込)、店頭マルチメディア末端「Loppi」でオフセットします。オフセットの証書とカードがセットになった証明書(ケータイバック付き)が発行されます。

③の場合は、排出権付商品購入で、対象商品に応じた量をオフセットします。

  • 図表3  寄付型オフセットの事例(一部)
  1. 主催者・事業者
  1. オフセットの主たる内容とオフセット量
  1. コミュニテイーサークル・匠の街
  1. 「森の香りを届ける卓上日記型メモ」販売促進事業にて、20 t -CO2オフセット    
  1. かつみ工房
  1. 長和町環境貢献型特産品「立岩和紙紙布製品」にて、3 t -CO2オフセット 
  1. 赤倉の森
  1. 長和町環境貢献型特産品「ニジマスの唐揚げ」にて、3 t -CO2オフセット 
  1. ながと製菓大島屋
  1. 長和町環境貢献型特産品「信州製菓マルメロ・信州ながまん」にて、3 t -CO2オフセット 
  1. 幸福米穀
  1. 「日本食パワーブランド真空ギフト白米2合(養味)」販売促進事業にて、2 t -CO2オフセット 
  1. にこにこのうえん
  1. 「環境貢献型商品・野菜スイーツセット」にて、5 t -CO2オフセット 
  1. 木下木芸
  1. 「組子ハウス」の環境貢献にて、3 t -CO2オフセット
  1. 但馬屋食品
  1. 日本食パワーブランドスモーク豆腐「とうふ燻」販売促進事業にて、2 t -CO2オフセット
  1. dual labo
  1. 「自転車パーツグッツCyclonlc」の環境貢献にて、2 t -CO2オフセット 
  1. 鵜ノ池製茶工場
  1. 「海師めし」の環境貢献にて、2 t -CO2オフセット 
  1. 硯山
  1. 「美術額装」の環境貢献にて、2 t -CO2オフセット 
  1. 竹内農産
  1. 長和町環境貢献型特産品「野沢菜漬・ヤーコン焼酎」にて、3 t -CO2オフセット 
  1. 黒耀石体験ミュージアム
  1. 長和町環境貢献型特産品「黒耀石グッズ」にて、3 t -CO2オフセット 
  1. 信州立岩和紙の里
  1. 長和町環境貢献型特産品「立岩和紙」にて、3 t -CO2オフセット
  1. 農夫と農婦
  1. 長和町環境貢献型特産品「リンゴジュース」にて、3 t -CO2オフセット 
 

図表3より、コミュニテイーサークル・匠の街の「森の香りを届ける卓上日記型メモ」を紹介します。

大阪府東大阪市を活動拠点とする「匠の街」が新たに開発した「森の香りを届ける卓上日記型メモ」は、国産ヒノキの間伐材を使用することで、国産材の利用と健全な森林づくりに協力しています。製品購入によって誰でも「地球温暖化防止対策」の推進に貢献できるように、富士山山麓の森林保全により創出された吸収系クレジットで無効化し、商品販売予定数の1万個分に相当する合計20t—CO2を無効化して、環境貢献型商品として販売しています。今後は、本商品の購入により、「地球温暖化防止対策」と地域の「まちづくり」に貢献できることをピーアールして行くとともに、COP21( Conference of the Parties 21)パリ協定による国民運動(COOL CHOICE)の必要性について普及啓発を目標に活動していく予定であります。