3月14日の伊予灘地震の影響で、一時生産を停止していた山口県周南市の出光興産徳山工場、大手総合化学メーカーのトクヤマの徳山製造所は、ともに事業を再開したと発表した。

出光興産徳山工場は、供給再開に向け23日にエチレン装置への原料投入を開始した。そのほかの装置についても順次再稼働予定。製品出荷の状況では燃料油、化学品ともに14日午前から出荷を再開している。徳山製油所は当初から3月31日で原油処理機能停止を予定していたため、関連装置の再稼働はしないことを決定したという。

トクヤマは被災によりエチレン・プロピレンの供給が一時停止していたが、供給再開を受けて関連するプラントの再稼働を順次開始した。設備の不具合で一部停止していた多結晶シリコンプラントも生産を再開したほか、徳山製造所内のグループ会社についても生産を再開しているという。業績に与える影響は軽微としている。