2018/08/30
防災・危機管理ニュース

小池知事「備えよ常に」
東京都は29日、「防災に関する都民シンポジウム『防災』×『女性』」を新宿区にある都庁第一本庁舎の大会議場で開催。433人が参加した。小池百合子知事のほか、株式会社危機管理教育研究所の国崎信江代表、減災と男女共同参画 研修推進センターの浅野幸子共同代表、タレントの優木まおみさんが出演。「女性版東京防災」こと3月から無料配布されている「東京くらし防災」を用いたディスカッションなどが行われた。
小池知事は冒頭、6月の大阪北部地震や7月の平成30年7月豪雨などをふまえ、「最近、災害は忘れる前にやってくる」と災害の頻発について触れた。そのうえで「防災への取り組みは難しくはなく、習慣と行動に工夫を加えることでできる」とし、「『備えよ常に』の精神を心に刻んでいる」と災害への備えの重要性について語った。
その後、都総務局総合防災部の有金浩一部長が都の防災事業について説明。大阪北部地震で帰宅困難者対策、平成30年7月豪雨ではハザードマップやホームページなどによる早くからの情報収集と早期避難が課題になった旨を説明。発災時の情報発信として、東京都防災ホームページで災害時情報の入口をわかりやすくしたことのほか、東京都防災ツイッターや3月から提供されている「東京都防災アプリ」の紹介も行われた。今年度から2020年度までの防災事業計画「セーフ シティ東京防災プラン」が策定されているが、今年の災害頻発をふまえ防災事業の緊急総点検を実施し、9月上旬をめどにとりまとめることも報告した。
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/10/21
-
「防災といえば応用地質」。リスクを可視化し災害に強い社会に貢献
地盤調査最大手の応用地質は、創業以来のミッションに位置付けてきた自然災害の軽減に向けてビジネス領域を拡大。保有するデータと専門知見にデジタル技術を組み合わせ、災害リスクを可視化して防災・BCPのあらゆる領域・フェーズをサポートします。天野洋文社長に今後の事業戦略を聞きました。
2025/10/20
-
-
-
走行データの活用で社用車をより安全に効率よく
スマートドライブは、自動車のセンサーやカメラのデータを収集・分析するオープンなプラットフォームを提供。移動の効率と安全の向上に資するサービスとして導入実績を伸ばしています。目指すのは移動の「負」がなくなる社会。代表取締役の北川烈氏に、事業概要と今後の展開を聞きました。
2025/10/14
-
-
-
-
トヨタ流「災害対応の要諦」いつ、どこに、どのくらいの量を届ける―原単位の考え方が災害時に求められる
被災地での初動支援や現場での調整、そして事業継続――。トヨタ自動車シニアフェローの朝倉正司氏は、1995年の阪神・淡路大震災から、2007年の新潟県中越沖地震、2011年のタイ洪水、2016年熊本地震、2024年能登半島地震など、国内外の数々の災害現場において、その復旧活動を牽引してきた。常に心掛けてきたのはどのようなことか、課題になったことは何か、来る大規模な災害にどう備えればいいのか、朝倉氏に聞いた。
2025/10/13
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方