2024/09/13
防災・危機管理ニュース
【シリコンバレー時事】生成AI(人工知能)を開発する米オープンAIは12日、AIの新たな基盤モデル「オープンAI o1(オーワン)」を発表した。数学などの論理的思考力を高めており、今後、物理や化学、生物学の技術指標で博士課程の学生並みの回答能力を発揮できるとしている。まず、生成AI「チャットGPT」の有料契約者らに試験提供する。
アルトマン最高経営責任者(CEO)はX(旧ツイッター)に「新しいパラダイム(枠組み)の始まりだ。汎用(はんよう)的で複雑な推論ができるAIだ」と投稿した。
o1は「プレビュー」版と、より低コストな軽量版「ミニ」を用意。チャットGPTの「プラス」や小規模事業者・組織向けの「チーム」の契約者から提供を始め、大企業や教育機関にも広げる。
o1は、プログラミングコードも生成可能。試用版からの更新後には、国際数学オリンピックの予選試験の問題でも正答率83%と、先端モデル「GPT―4o(オー)」の13%を大きく上回るという。ただ、回答の誤りを自ら見つけて推論を重ねるため、応答が遅くなる可能性がある。
現状では、4oのようにウェブからリアルタイムの情報を参照したり、画像を読み取ったりはできない。オープンAIは、将来的には4oを上回る機能を備えるとしている。強力なAIの開発に当たり、安全性の試験や連邦政府との連携強化にも取り組んだと説明した。
〔写真説明〕米オープンAIのアルトマン最高経営責任者(CEO)=5月21日、ワシントン州シアトル(AFP時事)
(ニュース提供元:時事通信社)

防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/02/18
-
-
-
-
-
-
阪神・淡路大震災30年 いま問われるもの
日本社会に大きな衝撃を与えた阪神・淡路大震災から30年。あらゆる分野が反省を強いられ、安全を目指してさまざまな改善が行われてきました。しかし、日本社会にはいま再び災害脆弱性が突き付けられています。この30年で何が変わったのか、残された課題は何か。神戸大学名誉教授・兵庫県立大学名誉教授の室﨑益輝氏に聞きました。
2025/02/06
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/02/05
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方