住宅建設や土木工事、橋梁の足場やプラントなど、高所作業を伴う作業場の安全管理をサポートする。

吉川工業は、磁界と電波(RFID)の技術を応用し、高所作業現場での墜落制止用器具(安全帯)の適切なフックの使用を促す安全帯フック着脱確認システム「ハーネスアラート」を提供する。墜落・転落事故のリスクを低減するフックかけ忘れの注意喚起装置として、国土交通省の新技術情報提供システム「NETIS」に登録されているもの。住宅建設や土木工事、橋梁の足場やプラントなど、高所作業を伴う作業場の安全管理をサポートする。

同製品は、作業員のハーネスに取り付ける「ICタグ付きフックホルダー」と、作業現場に磁界を発生させる「エリア設定機」で構成。安全帯タグ内蔵のセンサーでフックの使用/未使用を判断し、未使用者・かけ忘れを検出すると警報音や回転灯(オプション)で注意喚起を行う。

「ICタグ付きフックホルダー」は、市販のさまざまな種類のハーネスや胴ベルトに後付けで取り付けられるようにマジックテープを用いた取り付けを採用。「エリア設定機」は、作業現場の環境に合わせてフックを使用するエリアを設定できるように「スポット型」「ロープ型」「ワイド型」の3種類を用意する。

スポット型は、機器の中心から360度、半径2~7メートルの範囲でエリア設定が可能。クレーン点検や開口部での使用を提案する。

ロープ型は、屈曲性と防塵防水性に優れたロープを用いるもので、微弱な電流を細長い電線に通す設計。最大40メートルの横長な範囲で、足場などの現場の形状に沿わせたエリア設定が可能となる。検出エリアの長さはスポット型の3倍に拡張できる。橋梁工事、開口部、仮設足場での使用を提案する。

ワイド型は、現場の入り口に「検知オン」となる機器、出口に「検知オフ」となる機器を設置して検出エリアを設定する。検出エリアは最大50メートルでスポット型の4倍まで拡張可能。建築工事、橋梁工事での使用を提案する。

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リスク対策.com 編集部