2025/01/08
防災・危機管理ニュース
金融庁は8日、2024年8月5日に起きた株価暴落の背景について、大阪取引所から提供されたデータを活用した分析結果を公表した。株式市場での取引の活況度合いを示す「市場流動性」に関し、同7月中旬から8月上旬にかけて低下が進み、価格変動が起きやすい環境だったと指摘。この流動性の枯渇が「急激な相場変動の一因となった可能性が示唆された」と明記した。
同庁はさらに、5日の東京株式市場では昼ごろに少数の売り手から大量の注文が入ったと説明。これをきっかけに「売りが売りを呼ぶ急激な相場変動が発生した」との見方を示した。
同日は、日経平均株価の終値が前週末比4451円安と史上最大の下げ幅を記録。この原因について、日銀の追加利上げを受けた円高の進行などが指摘されてきたが、金融当局による実際の取引データを用いた分析は初めてとみられる。
〔写真説明〕金融庁の看板=東京都千代田区
(ニュース提供元:時事通信社)

- keyword
- 株価暴落
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/07/01
-
-
-
「ビジネスイネーブラー」へ進化するセキュリティ組織
昨年、累計出品数が40億を突破し、流通取引総額が1兆円を超えたフリマアプリ「メルカリ」。オンラインサービス上では日々膨大な数の取引が行われています。顧客の利便性や従業員の生産性を落とさず、安全と信頼を高めるセキュリティ戦略について、執行役員CISOの市原尚久氏に聞きました。
2025/06/29
-
-
-
柔軟性と合理性で守る職場ハイブリッド勤務時代の“リアル”な改善
比較サイトの先駆けである「価格.com」やユーザー評価を重視した飲食店検索サイトの「食べログ」を運営し、現在は20を超えるサービスを提供するカカクコム(東京都渋谷区、村上敦浩代表取締役社長)。同社は新型コロナウイルス流行による出社率の低下をきっかけに、発災時に機能する防災体制に向けて改善に取り組んだ。誰が出社しているかわからない状況に対応するため、柔軟な組織づくりやマルチタスク化によるリスク分散など効果を重視した防災対策を進めている。
2025/06/20
-
サイバーセキュリティを経営層に響かせよ
デジタル依存が拡大しサイバーリスクが増大する昨今、セキュリティ対策は情報資産や顧客・従業員を守るだけでなく、DXを加速させていくうえでも必須の取り組みです。これからの時代に求められるセキュリティマネジメントのあり方とは、それを組織にどう実装させるのか。東海大学情報通信学部教授で学部長の三角育生氏に聞きました。
2025/06/17
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方