2025/01/09
防災・危機管理ニュース
【シリコンバレー時事】米カリフォルニア州ロサンゼルス近郊で複数の山火事が発生し、地元消防当局は8日、少なくとも5人が死亡したと発表した。重傷者も多数いるという。民家など1100棟超が焼失し、10万人以上が避難を強いられた。バイデン大統領は同日、大規模災害を宣言し、被災地域への支援強化を表明した。
火災は7日に発生。3カ所で火の手が上がり、強い風にあおられ燃え広がった。アリゾナなど他州からも応援を得て消火活動に当たっているが、強風や乾燥、水不足の影響で難航している。
8日夕に発生した火災では、ハリウッドの一部に避難命令が出た。対象地区には観光名所「チャイニーズ・シアター」や米アカデミー賞授賞式会場として知られる「ドルビー・シアター」などが含まれる。
非常事態当局者は、記者会見で「歴史的な自然災害に直面している」と指摘。地元紙ロサンゼルス・タイムズは「この地域を襲った最も破壊的な山火事の一つ」と伝えた。避難した男性はロイター通信に「風を受けて炎が9~12メートルの高さまで吹き上がり、戦場のような音がした」と証言した。
〔写真説明〕8日、米西部カリフォルニア州ロサンゼルスのパシフィックパリセーズ地区で山火事の消火に当たる消防士(EPA時事)
〔写真説明〕8日、米カリフォルニア州ロサンゼルス近郊で起きた山火事で、放水する消防隊のヘリコプター(AFP時事)
(ニュース提供元:時事通信社)


防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/09/02
-
-
-
ゲリラ雷雨の捕捉率9割 民間気象会社の実力
突発的・局地的な大雨、いわゆる「ゲリラ雷雨」は今シーズン、全国で約7万8000 回発生、8月中旬がピーク。民間気象会社のウェザーニューズが7月に発表した中期予想です。同社予報センターは今年も、専任チームを編成してゲリラ雷雨をリアルタイムに観測中。予測精度はいまどこまで来ているのかを聞きました。
2025/08/24
-
スギヨ、顧客の信頼を重視し代替生産せず
2024年1月に発生した能登半島地震により、大きな被害を受けた水産練製品メーカーの株式会社スギヨ(本社:石川県七尾市)。その再建を支えたのは、同社の商品を心から愛する消費者の存在だった。全国に複数の工場があり、多くの商品について代替生産に踏み切る一方、主力商品の1つ「ビタミンちくわ」に関しては「能登で生産している」という顧客の期待を重視し、あえて現地工場の再開を待つという異例の判断を下した。結果として、消費者からの強い支持を受け、ビタミンちくわは過去最高近い売り上げを記録している。一方、BCPでは大規模な地震などが想定されていないなどの課題も明らかになった。同社では今、BCPの立て直しを進めている。
2025/08/24
-
-
-
-
ゲリラ豪雨を30分前に捕捉 万博会場で実証実験
「ゲリラ豪雨」は不確実性の高い気象現象の代表格。これを正確に捕捉しようという試みが現在、大阪・関西万博の会場で行われています。情報通信研究機構(NICT)、理化学研究所、大阪大学、防災科学技術研究所、Preferred Networks、エムティーアイの6者連携による実証実験。予測システムの仕組みと開発の経緯、実証実験の概要を聞きました。
2025/08/20
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方