2025/01/20
防災・危機管理ニュース
農林水産省は20日、高病原性鳥インフルエンザの急拡大を受け、都道府県や業界団体との緊急全国会議を開催した。江藤拓農水相は「異常な事態になっている。これ以上の広がりはあってはならない」と危機感を示し、全力で対応に当たるよう求めた。
江藤氏は会議冒頭、「通報が遅れた所で、近隣に対する集中的な広がりを招いている場面がある」と指摘。ウイルスは鳥の体内で増え、対応が遅れれば近隣に飛散するリスクが高まるため、異常を察知した場合は迅速な通報を徹底するよう要請した。
農水省によると、今季は20日正午時点で、14道県で39件の鳥インフルが発生し、約693万羽が殺処分の対象となっている。年明けから急増し、1月はこれまでに23件発生、殺処分対象は約418万羽に上る。1月の比較では、過去最悪のシーズンだった2022年度の19件を既に上回り、殺処分も当時の463万羽に迫る勢いだ。
〔写真説明〕江藤拓農水相=14日、農水省
(ニュース提供元:時事通信社)

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