2025/02/28
防災・危機管理ニュース
岩手県大船渡市の山林火災で、市は28日、焼損面積が約1200ヘクタールと発表した。延焼が続いており、これまでに男性1人の焼死体が見つかったほか、84棟の建物に被害が出たとみられる。自衛隊の大型ヘリや宮城、山形、青森各県などからの緊急消防援助隊が上空などから懸命の消火活動を行っているが、地元消防は「2、3日中の鎮圧は難しい」との見通しを示した。
総務省消防庁によると、今回の焼損面積がこのまま確定した場合は、1992年に北海道釧路市で焼損した1030ヘクタールを上回り、国内では平成以降で最大の林野火災になるという。
火災は26日午後1時ごろ発生。同市内の赤崎町と三陸町綾里で出火が確認され、市は1755世帯4263人に避難指示を出した。市によると、28日午後10時時点で1049人が小学校や公民館などに避難した。
ライフラインにも影響があり、約700軒で停電。断水も発生しているが、避難済みで給水は不要としている。
火災では同市三陸町綾里で男性1人の焼死体が見つかっている。
〔写真説明〕岩手県大船渡市の山林火災で山肌から上がる煙。奥は大船渡湾=28日午後
〔写真説明〕岩手県大船渡市の山林火災で、上空から放水する自衛隊機。手前は大船渡湾=28日午後
(ニュース提供元:時事通信社)


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