【カイロ時事】イスラエルの中部などで22日、イランから発射されたとみられるミサイルが相次いで着弾し、報道によると約80人が負傷した。イスラエルも戦闘機約30機でイラン各地の軍事施設を空爆。米軍によるイラン空爆後も双方は攻撃の応酬を続けている。
 イランの精鋭軍事組織「革命防衛隊」は約40発を発射し、この中には今回初めて投入した多弾頭ミサイルが含まれていると主張。このうち30発前後がイスラエル領空に入ったとされる。
 イスラエルの中部テルアビブなどでは、ミサイルが直撃して建物が損壊した。目撃情報では「大規模な爆発」も起きた。北部ハイファでは、イスラエル軍が誤射した迎撃ミサイルによる被害が出たとみられる。
 イスラエル軍によると、イラン南部ブシェールや南西部アフワズ、中部イスファハンやヤズドのミサイル・無人機施設を空爆。ミサイル発射装置8基を破壊したほか、西部デズフルでは空港で駐機中のF5戦闘機2機を爆撃した。 
〔写真説明〕22日、イランのミサイル攻撃を受けたイスラエル中部テルアビブの集合住宅(EPA時事)
〔写真説明〕22日、エルサレム上空で弾道ミサイルを迎撃しようとするイスラエルの防空ミサイル(EPA時事)

(ニュース提供元:時事通信社)