2025/08/04
防災・危機管理ニュース
ロシア・カムチャツカ半島のクラシェニンニコフ山(標高1856メートル)が3日、噴火した。ロシア科学アカデミー極東支部の火山学・地震学研究所によると、最後に溶岩流出があったのは1463年前後と推定されており、今回は観測史上初めてという。同国メディアは「500年以上ぶりの噴火」と伝えた。
非常事態省などによれば、噴煙は海抜5000~6000メートルの高さまで上った。降灰範囲に集落はなく、観光客への影響もない。
カムチャツカ半島は火山群を抱える地震多発地帯。7月30日に付近で大地震が発生し、津波が日本にも及んだ。同半島にあるユーラシア大陸最高峰の活火山クリュチェフスカヤ(標高約4750メートル)も噴火が継続している。(時事)。
〔写真説明〕3日、噴火したロシア・カムチャツカ半島のクラシェニンニコフ山(ロシア科学アカデミー極東支部提供)(EPA時事)
(ニュース提供元:時事通信社)

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