2025/08/06
防災・危機管理ニュース
ガソリン価格が全国トップクラスで高い長野県の石油製品販売業者が、ガソリンスタンドの店頭表示価格でカルテルを結んでいたとして、公正取引委員会が独禁法違反(不当な取引制限)で、スタンド運営業者でつくる「長野県石油商業組合」の北信支部(長野市)に再発防止を求める排除措置命令を出す方針を固めたことが5日、関係者への取材で分かった。
同支部に加盟する一部業者には課徴金の納付を命じる見通し。公取委は処分案を既に通知しており、意見聴取を経て最終的に決定する。
関係者によると、同支部加盟の業者は遅くとも昨年12月以降、ガソリンの店頭表示価格について変動の幅や時期を事前に調整していた。
公取委は今年2月、同組合への立ち入り検査に着手。組合が設置した第三者委員会は6月末、北信、佐久、上伊那の3支部で「店頭表示価格の上げ幅・下げ幅の連絡が組合員の間で行われていた」とする報告書を公表した。北信支部が組合本部にこうした内容を連絡していたことや、組合幹部のコンプライアンス意識の欠如なども指摘した。
同組合は7月28日独禁法に抵触する行為があったと県に報告した。
(ニュース提供元:時事通信社)
- keyword
- カルテル
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/08/05
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/08/05
-
-
カムチャツカ半島と千島海溝地震との関連は?
7月30日にカムチャツカ半島沖で発生した巨大地震は、千島からカムチャツカ半島に伸びる千島海溝の北端域を破壊し、ロシアで最大4 メートル級の津波を生じさせた。同海域では7月20日にもマグニチュード7.4の地震が起きており、短期的に活動が活発化していたと考えられる。東大地震研究所の加藤尚之教授によれば、今回の震源域の歪みはほぼ解放されたため「同じ場所でさらに大きな地震が起きる可能性は低い」が「隣接した地域(未破壊域)では巨大地震の可能性が残る」とする。
2025/08/01
-
巨大地震後に噴火 カムチャツカ半島・クリュチェフスカヤ火山地震と噴火の関係は?専門家に聞く
7月30日に発生した、カムチャツカ半島沖を震源とするマグニチュード8.7の地震は、遠く離れた日本の太平洋沿岸一帯に、広く警報を発令させるほどの津波をもたらした。さらにカムチャツカ半島では地震発生後に、クリュチェフスカヤ火山が噴火した。巨大地震がこの噴火の引き金になったのか。地震と噴火の関係について、火山と地震の観測が専門で、調査のために約20回もカムチャツカ半島に足を運んでいる、北海道大学理学研究科附属地震火山研究観測センター教授の高橋浩晃氏に聞いた。
2025/07/31
-
-
-
「想定外」を乗り越える力コカ・コーラ ボトラーズジャパンが挑む、危機管理の再構築
コカ・コーラ社製品の製造、販売、自動販売機のオペレーションなどを手掛ける、コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社は、2024年の能登半島地震を機に、危機管理体制の再強化に乗り出している。直接的な被害は免れたものの、系列他社の被災や支援要請の集中を通じて、情報伝達や意思決定、業務の優先順位といった多くの課題が顕在化した。同社は今、グローバル基準の危機対応フレーム「IMCR」の再徹底を軸に、全社一丸の再構築に踏み出している。
2025/07/21
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方